忘れようとしたあの日 4
BGM
瞳の中のシリウス
脚本家
チルノ スカーレット
投稿日時
2015-06-23 01:50:38

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萩原雪歩
【クリスマス、大晦日、お正月、バレンタインと、全て何もなく
萩原雪歩
学校で会うとなんとなくお互いを避けるようになる。私はこの頃には完璧にロックにのめり込み
萩原雪歩
今まで交流がなかったグループと付き合うようになり高校生になったら買うギターを雑誌で見て選ぶ
萩原雪歩
そんな毎日。箱崎さんもバレー部で頑張っていた】
萩原雪歩
【体育館を覗くと長いツインテールを揺らしながら頑張る箱崎さんが】頑張って…【小さく呟いた】
萩原雪歩
【卒業式の日。学校の伝統で後輩が先輩の胸に花をつける。これで人気のある人は誰が付けるか大抵
萩原雪歩
揉める。モテない私達には関係なくとりあえず人数ぴったりいるので全然知らない後輩に
萩原雪歩
適当な言葉をかけてもらい、花をつけられ終わる。私もそのはずだった】
箱崎星梨花
先輩。おめでとうございます。高校生になっても…頑張ってください。あの約束覚えてますよね?
萩原雪歩
覚えてるよ。来年一緒にバンドやろうね。
箱崎星梨花
はい。
萩原雪歩
【騒つく周囲。私は泣きそうなのをこらえ式に…】最後の最後でなんてサプライズ…
萩原雪歩
【式が終わり最後のホームルームが終わり最後の下校。校門にはたくさんの後輩たち】
萩原雪歩
【私は卓球部の後輩と色々話して協力をしてくれた後輩とも話して帰った】
萩原雪歩
【箱崎さんはバレー部の集まりがあり最後は会えなかった。】また会いに来よう…
萩原雪歩
【高校生になりバンドを組もうと思ったが男子があまりいなく断念。何故か野球を始めて
萩原雪歩
周囲が驚く。体力づくりの為だったが意外にも楽しかった】
萩原雪歩
【夏休みも部活の日々。たまに後輩に会い箱崎さんの話を聞く。最近元気が無いと…】
萩原雪歩
【教えてくれた後輩は私が3年の時1年生で前の協力してくれた後輩よりも箱崎さんと親しかった】
萩原雪歩
そうだ。遠回りして帰ったら箱崎さんの通学路。もしかしたら会えるかも
萩原雪歩
【ドキドキしながら帰る。予想通りだった。ちょっと伸びたツインテールを揺らしながら歩いてる
萩原雪歩
少女がいた。】箱崎さん。久しぶり
箱崎星梨花
あっ。先輩。お久しぶりですね。野球始めたって聞きました。
萩原雪歩
うん。ドラムするための体力づくりの意味もあるんだよ。
箱崎星梨花
良かった。私との約束を忘れてなかったのですね。
萩原雪歩
当たり前だよ。
萩原雪歩
【1時間くらい話をした。いつもこの時間にここを通って帰ってること、陸上の強化選手に選ばれて
萩原雪歩
毎日きつい練習に耐えてること、ギターをたまに音楽室で練習してること】
萩原雪歩
それじゃまたね。(元気が無いような…気のせいかな?)
箱崎星梨花
はい。会えて嬉しかったです。また…会えますよね?
萩原雪歩
【それから私は毎日部活あったし箱崎さんも毎日陸上の練習あったためいつも会った】
萩原雪歩
【毎日11時20分の列車に乗ればこの場所で会える。きつい練習の後、急いで乗る毎日】
箱崎星梨花
えへへ。今日も会えましたね
萩原雪歩
【あの笑顔がたまらなく好きだった…箱崎さんの誕生日を2日後に控え私はプレゼントを買った】
萩原雪歩
たしかhideがお気に入りだったね。写真集をプレゼントしよう。
萩原雪歩
【次の日私はいつもの列車に間に合わなかった。あと1分早ければ間に合ったのに…】
萩原雪歩
【バスに乗って急いで帰りいつもの場所に行っても居なかった】
萩原雪歩
遅かったか…まあ明日の誕生日にでも。【しかし次の日もその次の日も会う事は無かった】
萩原雪歩
そして、11月半ば久しぶりに会った後輩に聞いてみた。箱崎さんは元気?
萩原雪歩
【この時後輩から聞いた言葉に耳を疑った…誕生日の日に彼女は
萩原雪歩
自ら生きる事を放棄したのだった】
萩原雪歩
【嫉妬から来る壮絶なイジメにあっていたらしい。もしあの時…会えてたら何か変わったのかな?】
萩原雪歩
【元気が無さそうなのに気づいた時に話を聞いてたら…】
萩原雪歩
【それから私は引きこもりおかしくなるくらい毎日泣いた。】
萩原雪歩
【そのうち彼女の事を思い出すのを避けるようになった】
萩原雪歩
【人間の自己防衛機能なんだろうか全てを封印するかのようにあの頃の記憶が曖昧になってた】
萩原雪歩
【彼女の事をこの2015年現在まで忘れてたわけじゃない。思い出すのを避けてただけだった】
萩原雪歩
続く…

(台詞数: 48)