萩原雪歩
...私は今、舞台袖にPと一緒に控えています
萩原雪歩
...もうすぐ私の出番がやってくると思うと、不思議と心が躍って、それと同時に緊張もします
萩原雪歩
...もう何年もアイドルをやっているのに、未だに緊張をするなんて、私、弱虫ですよね
萩原雪歩
...でも、こんな弱虫な私でも少しは強くなりました
萩原雪歩
...この緊張感も、いつの間にか楽しめるようになったから・・・
萩原雪歩
(でもやっぱり緊張しますぅ・・・)
萩原雪歩
...ニコッ、緊張している私に気付くと、Pは優しく微笑んでくれて・・・
萩原雪歩
P「雪歩、怖いか?」
萩原雪歩
いえ、全然怖くないです
萩原雪歩
あの、緊張には慣れていたつもりですけど・・・やっぱり緊張しますね・・・
萩原雪歩
今日は余計に緊張しちゃって・・・
萩原雪歩
...ホロリ
萩原雪歩
...ホロリ、そんなつもりは無いのに、一筋の涙が私の右頬を伝って・・・
萩原雪歩
ごめんなさい、やっぱり私、まだまだ弱虫みたいですぅ・・・
萩原雪歩
こんな私、幻滅しちゃいますよね・・・
萩原雪歩
P「そんなわけないだろ!」
萩原雪歩
P「俺は、雪歩の弱いところも、全部引っ括めて受け止めるって決めたんだからな」
萩原雪歩
P「だって俺は雪歩のことが、その・・・好きだからな」
萩原雪歩
えへへ・・・顔を赤くしてるP、可愛いですぅ
萩原雪歩
その・・・少しの間、手を握っててもらってもいいですか?
萩原雪歩
P「こ、こうか?」
萩原雪歩
はいっ!
萩原雪歩
...今日は、私にとって・・・
萩原雪歩
...今日は、私にとって・・・私達にとって、大切な日
萩原雪歩
...私のアイドルとしての活動は、このライブと共に幕を閉じる
萩原雪歩
...明日の今頃には、Pとの新しい生活が始まっていると思うと・・・
萩原雪歩
...なんだか・・・感慨深いですぅ
萩原雪歩
P「なぁ・・・雪歩はこの選択を後悔していないか?」
萩原雪歩
P「雪歩はまだ、これからもアイドルとして輝き続けられると思うんだ」
萩原雪歩
P「それなのに・・・それを捨ててまで俺を選んで、後悔していないか?」
萩原雪歩
後悔なんてしてないです
萩原雪歩
もし私が、仮に後悔しているとしたら・・・今、こうしてここに立っていませんから
萩原雪歩
それに、これからはPの・・
萩原雪歩
それに、これからはPの・・・ってもう、『あなた』の方がいいですよね
萩原雪歩
あなたの隣にいるって、私は決めましたから!
萩原雪歩
P「そっか、でも、これからは今までのような輝かしい思いじゃなくて・・・」
萩原雪歩
P「もしかしたら俺は・・・雪歩に、ひんそーな思いをさせてしまうかもしれないぞ・・・」
萩原雪歩
P「それでもいいのか?」
萩原雪歩
たとえこの先、どんなにひんそーになったとしても・・・
萩原雪歩
私は、あなたの隣にいれるだけで、幸せです
萩原雪歩
それに、今まではあなたに支えてもらってばかりだったから・・・
萩原雪歩
今度は、私があなたの傍で、生涯の伴侶となって
萩原雪歩
あなたのことを支えたいと思えたから・・・
萩原雪歩
だから後悔なんて絶対にしません!
萩原雪歩
P「そっか・・・」
萩原雪歩
はい!
萩原雪歩
あっ、そろそろ出番みたいですぅ
萩原雪歩
私のアイドルとしての最後のライブ、あなたの目に、ちゃんと焼き付けてくださいね!
萩原雪歩
ああ、いってらっしゃい、雪歩
萩原雪歩
いってきます、あなた
(台詞数: 50)