夏色キャンバス#13
BGM
TOWN_RMX
脚本家
ラインナフ@ISF10 G-09 (ミリ10th Act1...
投稿日時
2015-09-04 21:05:52

脚本家コメント
第13話『決意』

久し振りの更新です。題名と季節的にとりあえず9月上旬に終わらせる予定です。

あらすじ

─露天風呂(混浴)で自分の気持ちを貴音と美希に言った透、しかしそこには誰かがいた....。─


誰かの正体は....この話の登場人物の誰かです!

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天海春香
─風呂上がりで部屋に戻って来たオレを待っていたのは、他ならぬハルちゃん達だった─
天海春香
─ちょうど良かった....あの話をしようとした時....予想外の言葉が出てきた。─
天海春香
「透君....海外に行くって....本当?」
天海春香
─どうして....どうして知ってるんだ?あの話はお尻ちんとミッキーにしかしてないのに。─
菊地真
「美希が言ってたんだ。....トオルは親のプロジェクトの為に海外へ行くって....」
萩原雪歩
「........」
天海春香
「....冗談だよね?まさか自由人の透君が海外に親の都合で行くなんて....冗談だよね!」
天海春香
透「....いや、本当の話だ....。オレは来週までには....日本を出ていく。」
天海春香
「....うそ...でしょ?」
萩原雪歩
「....どうして....どうして海外に行っちゃうの?」
萩原雪歩
「私達....ずっと一緒だって言ってくれたよね....。」
菊地真
「伯母さんに言われたのかい?...嫌だったらボク達も一緒に説得するから考え直してくれよ。」
菊地真
透「マコやん....オレはむしろ嬉しかったんだ。やっと自分の夢が叶う、って思ったから。」
天海春香
「....海外に行く理由は?....私達と一緒だったらダメなの?」
萩原雪歩
「そうだよ!透君の力ならきっと海外じゃなくても夢が叶えられるよ....!」
天海春香
透「....オレ、今からスゴいワガママなこと言う....殴りたきゃ殴っていいから。」
天海春香
透「オレは....10年近く親父と会ってない。ちなみにお袋は2年振りだけどな。」
菊地真
透「中学ぐらいから一人暮らしでさ....それでも親父かお袋はたまに電話してくれるんだ。」
萩原雪歩
透「その時、必ず海外であった色んな人のことや出来事を話してくれるんだ。」
天海春香
透「それを聞いててオレはすげぇワクワクしてさ。いつかオレも海外行きたいなって思った。」
菊地真
透「そんでもって、海外で絵描いたり、映画に出演したり、歌ったり....とにかく、」
萩原雪歩
透「そこで色んな自分を見つけたかった。勉強やスポーツで見つからなかった本当の自分を!」
天海春香
透「それが親父のプロジェクト....才能のあるヤツらを世界中から集めて一つにする。」
菊地真
透「765プロみたいに一人一人が個性的で、人に希望を与えるプロジェクトなんだ!」
萩原雪歩
透「それをオレは見てみたい、個性的な色がキャンバスに描く希望を、見たことない景色を!」
天海春香
透「そうすれば....ハルちゃん達と同じ景色が見れる....本当の親友になれるんだ。」
天海春香
─オレは今まで言い出せなかった想いを全て吐き出した。─
菊地真
─自分の近くにいた存在が遠くに行ってしまった。そういう思いがいつもあった。─
萩原雪歩
─だから不安だった。....オレはアイツらの親友でいる資格がないんじゃないかって...。─
天海春香
─だから春香、とか真、雪歩って言う風に名前で呼ぶのができず変なアダ名をつけていた。─
天海春香
─シーンとした空気の中で最初にハルちゃんがこう言った。─
天海春香
「....今日は遅いから、返事は明日ね?」
天海春香
─ハルちゃんが出てくとマコやん、ユキが続いて出ていった。─
天海春香
─そしてオレと酔い潰れたお袋だけしかいない静寂が部屋をまた取り巻いた。─

(台詞数: 34)