エミリー
あっ、仕掛け人さま。今からご休憩ですか?
萩原雪歩
丁度これからエミリーちゃんとお茶をするんですけど、一緒にどうですか?
萩原雪歩
実は……育ちゃんの新茶が手に入ったんですよ!
エミリー
しかも総手仕上げの最上級品です!ぜひ仕掛け人さまもご一緒に楽しみましょう!
エミリー
ささっ、どうぞこちらへお掛けください♪
萩原雪歩
珍しいものなので、淹れる所から見ててくださいね?
萩原雪歩
では、こちらが育ちゃんです。一回に使う量は育ちゃん一人分ですね。
エミリー
はわぁ、袋から出しただけで良い香りが漂いますぅ♪
萩原雪歩
まず常温の急須に育ちゃんを入れてから、ゆっくりお湯を注ぎます。
萩原雪歩
育ちゃんに直接かからないよう、周囲から優しく回し入れますよ〜。
萩原雪歩
お湯の温度はかなり低めの38℃。育ちゃんは皮膚が薄いので低温でじっくり淹れます。
萩原雪歩
さらに、急須に蓋をしないのも特徴です。真っ暗だと育ちゃんが不安がっちゃいますからね。
萩原雪歩
そして、この育ちゃんは職人さんが手作業で仕上げているのでぇ〜……ホラ見てください!
萩原雪歩
お湯でふやけた育ちゃんに破れや傷が無いでしょう?これが最上級品の証なんです!
エミリー
お肌が瑞々しく輝いて綺麗ですね。さすが、味だけじゃなく目でも楽しませてくれます!
萩原雪歩
さて、そろそろ良いかな………
萩原雪歩
ではお茶碗に注ぎます。
萩原雪歩
育ちゃんを恐がらせないようにゆっくりやりますね……
萩原雪歩
………少しずつ………少しずつ………っと。
萩原雪歩
ふぅ。これで三人分入りましたぁ。
エミリー
あ、仕掛け人さま!見てください、茶柱ですよ!
萩原雪歩
ホントですぅ!結わえてあった髪が見事に立ってますね!
エミリー
せっかくですからこちらは仕掛け人さまが召し上がってください♪
萩原雪歩
そうですね。いつもお世話になってるお礼です、是非どうぞぉ。
エミリー
ではこちらが仕掛け人さまの分ですねっ♪
萩原雪歩
じゃあここからは育ちゃんを十二分に味わう飲み方を説明しますね。
萩原雪歩
最初は少量だけ口に含んで、口から鼻に抜ける育ちゃんの香りを楽しみます。
エミリー
はい、では早速ひとくち………
エミリー
ほわぁ〜♪
エミリー
お口の中にお日様の香りが広がりますぅ〜♪
萩原雪歩
ふふっ、幸せな気持ちになっちゃうよねぇ♪
萩原雪歩
続いて、普通に飲んで味わいと喉越しを楽しみます。
エミリー
はい……ごっくん。
エミリー
う〜ん、渋みが全くない爽やかな甘みが素晴らしいです!
萩原雪歩
最後に、飲み干したお茶碗に残った育ちゃんの残り香を楽しみます。
萩原雪歩
お茶碗を鼻に被せるようにして……すんすん。
エミリー
……あっ、最初に口に含んだ時と香りが微妙に違いますね?
萩原雪歩
空気に触れることで少しずつ変化していくんだよ?
萩原雪歩
さらに、二杯目三杯目と淹れる度に味わいが変わるの。育ちゃんは奥が深いんだよ?
エミリー
それは非常に興味深いですね!仕掛け人さま、しっかり最後まで味わいましょう!
萩原雪歩
他に、育ちゃんよりもフルーティーな桃子ちゃんもありますから、後で飲み比べてみましょうか!
エミリー
はいっ!是非よろしくお願いしますっ♪
(台詞数: 42)