萩原雪歩
…四条さんから聞いたよ…この前の野外ライブの話…
篠宮可憐
…えぇ…
萩原雪歩
…可憐ちゃん…まだ、怖いって…思ってる?
篠宮可憐
………
萩原雪歩
………
萩原雪歩
…ちょっと、昔話…するね。
萩原雪歩
昔々、塔の上にいた女の子は自分に自信が持てなくて、外の世界が怖くて外に出られなかったの。
萩原雪歩
塔の下にいる子供たちは、女の子と一緒に遊ぼうとずっと塔の下で手を振ってくれてたの。
萩原雪歩
でも、女の子はやっぱり怖くて外に出られなかったの。
萩原雪歩
一緒に遊びたい気持ちもあったけど…それ以上に外の世界が怖い気持ちが強くて…
篠宮可憐
………
萩原雪歩
そんなある日、悪い噂が広まってたの。
萩原雪歩
女の子は怪しい研究をしてる魔女だから、外に出てこないんじゃないか、って…。
萩原雪歩
それで、大人の人たちは塔に火を放って女の子を焼き殺そうとしたの…!
篠宮可憐
……酷い……根も葉もない噂だけで……
萩原雪歩
……でも、その女の子は助かったの!
篠宮可憐
えっ!?
萩原雪歩
いつも外から誘ってくれてた子供たちが、みんなで力を合わせて川の水を運んで…
萩原雪歩
それで火は無事消えて…
萩原雪歩
女の子はお礼を言うために、勇気を出して遂に塔の外に下りてきたの!
篠宮可憐
………その子供たち、凄いですね…
篠宮可憐
…でも、何で子供たちは噂を信じないで女の子を助けたのかしら…?
萩原雪歩
……応援して、信じてたから、かな?
萩原雪歩
女の子が魔女なんかじゃなく、ただ勇気が出なくて外に出られなかっただけだって…。
篠宮可憐
………
萩原雪歩
女の子が飛び出した世界には光の海が溢れて、信じて、応援してくれる人たちも大勢いた…。
萩原雪歩
だから、勇気を出してみれば…きっと変われるから…。
篠宮可憐
………雪歩さん……。
萩原雪歩
……後は、みんなを信じて…自分を信じて…だよ。メンバーじゃなくっても…
萩原雪歩
私たちは、みんな可憐ちゃんの仲間だし…友達だから…!
萩原雪歩
…ごめんね、私なんかが変な先輩風吹かせて…
萩原雪歩
…そうだ!この前リラックス出来る香りの良いお茶が手に入ったんだぁ!淹れてくるね!
篠宮可憐
……………
篠宮可憐
…………雪歩さん………きっと昔の自分の事を……
篠宮可憐
……ありがとう……ございます……!私……まだまだ自信が持てないですが……
篠宮可憐
…私なりに…頑張ってみます!
(台詞数: 36)