ぽぽとシロ (その3)
BGM
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脚本家
Kozzy
投稿日時
2014-09-21 17:21:34

脚本家コメント
 絵本シアター、「ぽぽとシロ」。シーン3です。
途中から見る方は、最初から見てもらえると嬉しいです。
 ぽぽを守るため、怪我をしたシロ。そこから一夜明けたところから始まります。

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萩原雪歩
『長い夜が明けました。』
菊地真
おはよう、ぽぽ。
望月杏奈
おはよう、シロ…。怪我…、よくなった?
菊地真
昨日の今日だからね。歩けるけど、まだ痛みはするよ。
菊地真
これはしばらく、お店の人からご飯を拝借するのは、難しいかな。はははっ…。
萩原雪歩
『心配するぽぽに、笑顔で答えるシロ。』
萩原雪歩
『そこに、女の子が通りかかりました。』
萩原雪歩
ネコさん、どうしたの?怪我してるじゃない……。
萩原雪歩
こんな所にいてはダメ。手当てしてあげるね。
萩原雪歩
お家は海のすぐそばよ。さっ、一緒にいきましょ。
萩原雪歩
『女の子はシロを抱え、家で手当てをするようです。』
菊地真
ミャーオ!ミャーオ!嫌だ、行きたくない!ボクは ぽぽと一緒にいるんだ!
萩原雪歩
『シロは激しく鳴いて女の子に訴えますが、女の子はネコの言葉はわかりません。』
萩原雪歩
『ぽぽは、何もできないまま、シロが連れて行かれるのを見ていました。』
望月杏奈
………
望月杏奈
(あのままここにいたら…、シロはもっと悪くなっちゃう。)
望月杏奈
(女の子に手当てしてもらった方が、シロのためになるよね……。)
望月杏奈
(怪我が治ったら…シロ…、帰って来るよね……。)
萩原雪歩
『ぽぽは、ひとりぼっちになってしまいました。』
萩原雪歩
『何日も何日も、シロを待ち続けましたが、シロは帰ってきません。』
望月杏奈
シロ……、
望月杏奈
シロ……、会いたいよ……。
萩原雪歩
『やがてぽぽは、花びらをかたく閉ざして、開かなくなりました。』
萩原雪歩
『そして、石畳の上に倒れるように横になり、』
萩原雪歩
『雨が降っても、ただ塗れたまま横たわっていました。』
望月杏奈
『その4に続く。』

(台詞数: 26)