萩原雪歩
…………
萩原雪歩
……………………
萩原雪歩
……………………あ、
萩原雪歩
おはようございます。プロデューサー。お元気でしたか?
萩原雪歩
そうですね。とっても久しぶりです。その顔を見ると、何とかなってるみたいで良かったですぅ。
萩原雪歩
……ここがどこか。ですか?何処なんでしょう?ずっと前、二人で来たような気もしますぅ。
萩原雪歩
でも、多分。それはどうでも良いというか、ここはどこでも良いんじゃないでしょうか。
萩原雪歩
プロデューサーと居たところはこの世の果てでした。いつだって。
萩原雪歩
……あれから、何か変わりましたか?それとも、離れたくらいで何も変わりませんでした?
萩原雪歩
……
萩原雪歩
いいえ、何も話さなくても、こうしているだけで、心地良いですぅ。
萩原雪歩
……
萩原雪歩
…………
萩原雪歩
…………プロデューサー。
萩原雪歩
やっぱり、ずっと一緒に居たいですよね。
萩原雪歩
て、私は思ってたんですけど、プロデューサーはどうでした?おんなじ気持ちだと嬉しいなぁ。
萩原雪歩
プロデューサー、もう、とっても前のことですけど……初めて会った日の事、覚えてますか?
萩原雪歩
……あの出会いは、いくつもの偶然が重なった運命だったんだなぁって思ってました。
萩原雪歩
前までは、その運命にとっても感謝してたんですぅ。
萩原雪歩
今までの痛いことや辛いことは全部、プロデューサーと出逢う為だったんだって。
萩原雪歩
……
萩原雪歩
その後は、何で出逢ってしまったのかな……って、ずっと思って過ごしてました。
萩原雪歩
とっても痛かったし、とっても辛かったです。
萩原雪歩
……でも今は、あんまり考えられなくなりました。どうでもよくなっちゃったのかなぁ?
萩原雪歩
うふふ、でも過去は変えられませんよね。ですから、お願いがあります。
萩原雪歩
もしも……もしも、次があれば、その時は。
萩原雪歩
絶対私を見つけないで下さいね。私、二回も耐えられるほど強くないですぅ。
萩原雪歩
……
萩原雪歩
あ、そろそろ時間ですね。プロデューサー、最後にお願い、ありますか?
萩原雪歩
……もう一度、私の歌を?
萩原雪歩
……うーん……
萩原雪歩
駄目です。お断りします。
萩原雪歩
だって私がプロデューサーに歌えないのに、プロデューサーだけそれはずるいですぅ。
萩原雪歩
……残念ですか?私もですぅ。
萩原雪歩
……だったらプロデューサー。あの時話してくれなかったこと。
萩原雪歩
あの時聞かないふりをしたこと。
萩原雪歩
あの時見てくれなかったこと。
萩原雪歩
あの時手を離したこと。
萩原雪歩
たくさん後悔して下さい。
萩原雪歩
そしてそのあと、私を忘れて下さい。
萩原雪歩
……プロデューサー、もう私の口調もあやふやなんでしょう?
萩原雪歩
……ええ、構いません。
萩原雪歩
私は忘れませんから。
萩原雪歩
というか無理です。プロデューサーだけが、もう私なので。
萩原雪歩
……!
萩原雪歩
…………
萩原雪歩
……それは、あの時言って欲しかったですぅ。
萩原雪歩
それにプロデューサー、もう戻らないと。もうこれっきりにしてくださいね。
萩原雪歩
…………
萩原雪歩
さよなら。
(台詞数: 50)