萩原雪歩
ーー2011年1月1日
萩原雪歩
去年に注文していたメガハウスのブリリアントステージ萩原雪歩が無事に届いた
萩原雪歩
宅配業者さん、新年早々お疲れ様です。とても感謝してます。
萩原雪歩
公式では誕生日まてに間に合わせる事を書いてあったが…まあいいかな
萩原雪歩
ーー2年前を振り返ってみてここまで熱が入るとは思わなかったよ
萩原雪歩
LoV ( ロードオブヴァーミリオン)をプレイしてる隣にゲームしてる人がいた
萩原雪歩
ーーアーケードのアイドルマスターってまだ稼働していたんだ……。
萩原雪歩
知ってる友人に勧められた。LoVばかりでマンネリ化するから息抜きで…
萩原雪歩
最初に春香、やよいからが楽らしいな…千早は難易度が高いらしいし
萩原雪歩
難易度が中間くらいなのは、この娘かな?(雪歩を選択)
萩原雪歩
始めた頃は、オーディションの得点が悪く、落ちてしまった
萩原雪歩
その後に来たメールでは自分が力を出せなくて申し訳ないと言っていた
萩原雪歩
ーーカードゲームでの敗北はSR資産や戦略の違いあれど自分のミスなのだ
萩原雪歩
人によってはキャラ性能が悪い開発側の冷遇と自身への逃げ道を作りもする
萩原雪歩
だが、この場合はどうだ?気落ちしているのは雪歩だって同じなんだよ
萩原雪歩
なんとかしなきゃいけないよな……メール越しで泣かれているのは良心が痛む
萩原雪歩
こちらも攻略法を学び、なんとかBランクまでたどり着いた
萩原雪歩
ある日、雪歩は自分にこう言った。
萩原雪歩
「会場で負けてしまったアイドルの泣き声が聴こえました」
萩原雪歩
「それで思ったんです。私が合格したせいで落ちた人がいるって」
萩原雪歩
オンラインで戦う限りでは対人戦になる…負ければ相手も悔しい気持ちだろうな
萩原雪歩
「みんなトップアイドルになりたくて一生懸命頑張っていて……」
萩原雪歩
LoVの話だがこちらも手も足も出ずにやられ、実力の差を思い知った
萩原雪歩
自分の戦いで一方的な試合をして、それが原因で引退したかもしれない
萩原雪歩
雪歩は自分に自信を持ちたくてアイドルを始めたのだ。
萩原雪歩
その道理を知ったとしても簡単には勝ちを譲ったりはしないだろう…
萩原雪歩
「私は、みんなを泣かせたくて強くなりたい訳じゃないのに」
萩原雪歩
ーー雪歩が頂点に立つにしては優しすぎるかもしてないな
萩原雪歩
せめて雪歩が、登り坂で躓いてしまわないように見守っていこうと思った
萩原雪歩
ーーその後、しばらくしてLoVから離れるようになった
萩原雪歩
自身のデッキが手駒の様に割り切れなくなったのもあるし勝利が虚しくなった
萩原雪歩
せめて、アケマスみたいに勝利後にメールが来る仕様があればな……
萩原雪歩
「プロデューサー、遅いですぅ」
萩原雪歩
『待たせたな、雪歩…寂しくなかったか?』
萩原雪歩
「大丈夫ですよ。今はこうしてプロデューサーと歩いてますから」
萩原雪歩
「そういえば、プロデューサーは何をお願いしたんですか?」
萩原雪歩
『大したお願いじゃないよ……それより、空を見て』
萩原雪歩
『雪だな……』
萩原雪歩
……♪(空を見上げて)
萩原雪歩
『そろそろ行くか?』
萩原雪歩
「わかりました。少し、名残惜しですね」
萩原雪歩
『……雪歩』
萩原雪歩
『……今年もよろしく』
萩原雪歩
「……」
萩原雪歩
「はい!」
萩原雪歩
どうか、雪歩と雪歩を取り巻く世界が
萩原雪歩
これからも幸福でありますように……。
(台詞数: 47)