
大神環
先ほどの一本道を抜けるとそこには大きな野球場があります。プロ野球をする球場に比べると

大神環
全然小さいのですが、社会人野球や高校野球の予選にも使われたりする事がある、地元では

大神環
ちょっと有名な野球場です。そこでお姉ちゃんは今日は野球をしています。

永吉昴
…

大神環
いましたー!ちょうどお姉ちゃんの打席です。相手のキャピキャピキャッピーストレートを見事に

大神環
弾き返しタイムリーツーベース!やったあ、お姉ちゃんカッコいい!!

永吉昴
環ちゃん自慢のお姉ちゃんです。この後は自慢の快速球とスライダーを軸にバッサバッサと

永吉昴
相手バッターを三振にとっていきます。お姉ちゃんカッコいい~

大神環
さて、試合は一旦終わりました。この後午後にも第2試合があるので、皆お昼ご飯で休憩です

永吉昴
「来てたのか、環」お姉ちゃんが環ちゃんに気づきました!第1試合は7回完封10三振!打っては

永吉昴
3打数3安打4打点!まさに3番ピッチャーの役目を十二分に果たしてくれました!

大神環
「姉貴すっごくカッコ良かったぞ!後ね、お弁当忘れてたから、環持って来たんだ!」

永吉昴
「へ?お弁当??」お姉ちゃんは思わず聞き返しました。あれれ~忘れた事に気づいてないのかな~

大神環
そして環ちゃんはカバンにしまっていたお弁当を手に…

大神環
あれれ?カバンにしまったはずのお弁当がありません!どこかで落としちゃったのかしら

大神環
そしたら、グラウンドに真っ黒な犬がやって来ました。先ほどのブラックファルシオン3世です

永吉昴
「あ…」

大神環
「あ!」あー!ブラックファルシオン3世がお弁当を持ってました。グラウンドに投げられたお弁当

大神環
すっかりスッカラカンです。さっきの犬が全部食べちゃったのね。せっかく持って来たのに環ちゃん

大神環
お姉ちゃんにお弁当届けられませんでした。「こんなのって無いよ~」環ちゃんは泣いちゃいました

永吉昴
「環…あのな…」お姉ちゃんが環ちゃんに気を遣ってるのか優しく話しかけます

大神環
ごめんね、ごめんねお姉ちゃん。そう環ちゃんは何度も謝りました。これでお姉ちゃんは飯抜きで

大神環
お昼の試合も出なきゃいけません。これで力を出せなくて負けちゃったらどうしよう…

大神環
きっと私のせいだよね…環ちゃんの涙は止まりません

萩原雪歩
「皆~、お弁当届いたよ~」あ!さっきのお姉さんです!ええ?!お弁当が?届いた?

大神環
一体どう言うこと?!環ちゃんは何が起きてるのかわかりません

永吉昴
実は今日は監督さんが皆のお弁当を注文してくれていたらしいのです。お姉ちゃんはお母さんに

永吉昴
お弁当はいらないと言ったのですが、間違えて作ってたみたいで。

大神環
んもう!お母さんったらダメね~!!環ちゃんの冒険はつまり徒労に終わっちゃったのか!

大神環
環ちゃんはホッとすると同時にクタクタでお腹を鳴らしちゃいました。そう言えば環ちゃん何も

大神環
食べてません。コロッケ用しかお金も無く、お菓子やジュースを買えずに野球場まで来たので

大神環
もうお腹ペコペコです。犬が食べたあのお弁当には環ちゃんのお弁当もあったのに…

萩原雪歩
「環ちゃん!私のお弁当分けてあげるね」おお!お姉さんがお弁当を分けてくれました

大神環
「本当?」お姉さんはプラスチックのフタにおにぎりとハンバーグとブドウを分けてくれました

大神環
他の皆もどんどんお弁当のおかずを環ちゃんに分けてくれます。わー!こんなにたくさん!

永吉昴
「良かったな、環」

大神環
お姉ちゃんも果物を分けてくれました。環ちゃんも大喜び!この後の第二試合も頑張ってね!

大神環
この後、お姉ちゃんがお財布からコロッケを買ってくれるみたいでコロッケ代も一安心

大神環
さあ!この後の第二試合も応援して、勝って!コロッケを買って!

大神環
皆でお家に帰ろう!!
(台詞数: 40)