高槻やよい
それでね、伊織ちゃん!昨日は特売日だからもやしがたっくさん買えたんだよ!!
水瀬伊織
ふふっ。それはよかったじゃない、やよい。
高槻やよい
うんっ!!良かったら今日、もやし祭りに来ない?
水瀬伊織
そうね。手土産持って遊びに行くわ。
高槻やよい
うっうー!今夜が楽しみですーっ!!
七尾百合子
前からずっと思ってましたけど、二人ってとっても仲が良いですよね。
水瀬伊織
珍しいじゃない、本の虫の百合子が本を読まずに他人の会話に耳を傾けてるなんて。
高槻やよい
百合子さん、百合子さんも今夜のもやし祭りに来ませんか?
七尾百合子
いいんですか!?いいのでしたら、是非参加させてください!
高槻やよい
人数は沢山いる方が楽しいですから、だいじょうぶですよー!
水瀬伊織
で、百合子?私たちに訊いたのは何かの意味があっての事よね?
七尾百合子
さっき言った、仲がいいって話ですよね。
高槻やよい
私伊織ちゃんのこと大好きだから、そう言ってもらえると嬉しいですーっ♪
七尾百合子
えっと…別段意味があっていったわけじゃないんですけど…。
七尾百合子
伊織さんって、こう…どちらかといえば皆ライバルだー!って感じじゃないですか。
水瀬伊織
そうね。同じ事務所、同じユニットの仲間だけどそれだけじゃダメだもの。
水瀬伊織
仲間であり超えるべきライバルである。そこから向上心が成長するのよ。
七尾百合子
でもやよいさんには甘いですよね。サッカリンよりも甘いですよね。
高槻やよい
さっか凛…?
水瀬伊織
蒼いのが来るからその発音は止めなさい。あとサッカリンってどういうことよ。
七尾百合子
え、だってほかの人の対応と比べるととっても甘優しいじゃないですか。
水瀬伊織
甘優しいて。
七尾百合子
それで、どうしてやよいさんにだけ優しいのかなって疑問に思ってたんですけど…。
七尾百合子
実は、お二人は前世ではそれはそれは仲の良い姉妹だったんじゃないですか!?
水瀬伊織
ああ、始まったわね。百合子の暴走が…。
高槻やよい
どうするの、伊織ちゃん?
水瀬伊織
別に好き勝手語らせててもいいんだけど…。
水瀬伊織
別に好き勝手語らせててもいいんだけど…にひひっ。
七尾百合子
その仲の良さといったら、町内はおろか隣県、隣国にすら伝わるほどの中の良さで…!
七尾百合子
でもある時、その国は戦争に巻き込まれてしまうんです。隣国が宣戦布告をしてきて…。
七尾百合子
戦禍に巻き込まれる二人。必死に逃げるのですが子供の足では逃げ切ることができず…。
七尾百合子
最期の瞬間も、二人は固く結んだ手を放すことはなかった…。
水瀬伊織
…へぇ、よく知ってるじゃない。
七尾百合子
…はい?
水瀬伊織
本当にびっくりしたのよ。事務所で初めてやよいを見たとき、あの子に瓜二つだったんだもの。
七尾百合子
…あの、えっと…伊織さん?伊織さんはいったい何を…?
水瀬伊織
戦争が始まったときは神様を恨んだわ。あんなに熱くて痛くて怖い事に何で巻き込んだのかって。
水瀬伊織
挙句、あの子を守り切ることもできずに死んでしまったんだもの。
水瀬伊織
でも、こうやって二人そろって平和な時代に転生できたのよ。少しは神を見直したわ。
七尾百合子
…え?ま、まさか私の妄想が真実だった…!?そ、そんなわけないです…よね?
水瀬伊織
そんなわけないわよ。もちろん全部嘘よ?
七尾百合子
……。
七尾百合子
……もーっ!とってもびっくりしたんですよ!?
水瀬伊織
私たちをネタに変な妄想膨らませた百合子が悪いのよ。
水瀬伊織
でも、アンタの面白い顔が見れたから許してあげるわ。ね、やよい?
高槻やよい
…伊織お姉ちゃん?
水瀬伊織
…何でやよいが信じてるのよ。
(台詞数: 47)