高槻やよい
あの…、私、
高槻やよい
あの…、私、気がついちゃったんです
高槻やよい
私、実は…
高槻やよい
プロデューサーのこと…
高槻やよい
プロデューサーのこと…嫌いです。
高槻やよい
あ、がっかりしないでくださいね
高槻やよい
大嫌い、じゃなくて、嫌い、ですからね
高槻やよい
え?なんでそう思ったかっていうと…
高槻やよい
この前、伊織ちゃんとおしゃべりしていたら
高槻やよい
「なんで、あんなヤツが私のプロデューサーなの!」とか
高槻やよい
「プロデューサーって本当にバカなんだから!」とか
高槻やよい
そんな話ばかり、してたんです
高槻やよい
でも、私…伊織ちゃんがなんでそんなことばかり言うのかなーって、すっごく不思議で
高槻やよい
聞いてみたんです
高槻やよい
「伊織ちゃんは、プロデューサーさんのこと、好きゃじゃないの?」って
高槻やよい
そしたら、
高槻やよい
「そんなわけないじゃない!嫌いに決まってるでしょ!嫌いよ嫌い。大っ嫌い!」
高槻やよい
って、そう言ってたんです。
高槻やよい
それでも、伊織ちゃんは、その後もずーっとプロデューサーの話をしていて
高槻やよい
私、ますます不思議だなーって思って
高槻やよい
この数日間、私、ずーっと
高槻やよい
この数日間、私、ずーっとプロデューサーのこと、見てたんです
高槻やよい
事務所にいる間も…一緒にお仕事行く時も…ずーっとです
高槻やよい
気づいて…なかったんですか?
高槻やよい
プロデューサーが、ちょっと話があるって言うから、てっきりその事かなーって
高槻やよい
えへへ、違いましたね。
高槻やよい
あ、それで、ずーっと見てたら、わかったんです。
高槻やよい
プロデューサーは、
高槻やよい
わたし達の知らない所でも、いっぱいいっぱい、お仕事してて
高槻やよい
なのに、話しかけたら、すぐに笑って対応してくれて、
高槻やよい
劇場のみんなの相談も、ちゃんと聞いてくれて
高槻やよい
お仕事の現場でも、みんなが楽しくお仕事できるように、いっぱいサポートしてくれてるんだって
高槻やよい
……そう、気が付いたんです。
高槻やよい
それと一緒に
高槻やよい
春香さんが、作ったお菓子をなんでプロデューサーにだけ別の袋で渡しているのかとか
高槻やよい
美希さんが、なんでプロデューサーのことを「ハニー」って呼ぶのか、とか
高槻やよい
琴葉さんの視線とか、美奈子さんの料理の量とか
高槻やよい
…全部。わかっちゃったんです。
高槻やよい
そしたら…プロデューサーが小鳥さんと話してたり、環ちゃんと遊んでたり、
高槻やよい
それから伊織ちゃんと一緒に仕事に行ったりする時に
高槻やよい
なんだか、気持ちがグルグルーってなって
高槻やよい
喉の奥の奥の方が、ギューーって苦しくなって…
高槻やよい
でも、今日、私が1人でお仕事の時に、プロデューサーが付いて来てくれるって教えてもらったとき
高槻やよい
あの、私…泣きたいような、嬉しいような…でも誰かに謝らなくちゃいけないような
高槻やよい
また、喉の奥の奥の方がグルグルーってなって
高槻やよい
それで、やっと、わかったんです。
高槻やよい
なんで伊織ちゃんがプロデューサーのこと「大嫌い」っていうのか。
高槻やよい
だからその…私は…
高槻やよい
だからその…私は…プロデューサーのこと、嫌いです!
高槻やよい
…………聞いてくれてありがとうございました!……それで、話ってなんですか?
(台詞数: 50)