水瀬伊織
やよい、誕生日おめでとう!
二階堂千鶴
わたくしからも言わせてください。おめでとうございます。
高槻やよい
うっうー!伊織ちゃん、ちづるさん!ありがとうございます!
高槻やよい
私、と～ってもうれしいです!
二階堂千鶴
これはわたくしからの誕生日プレセントですわ。受け取ってください。
高槻やよい
はわっ!あ、ありがとうございます!
高槻やよい
あ、あの開けてみていいですか?
高槻やよい
......うわぁ!マフラーですか!
水瀬伊織
!?
二階堂千鶴
ええ、最高級のカシミヤ......ではなく、わたくしが編んだマフラーですわ。
水瀬伊織
!!!?
高槻やよい
これ、自分で編んだんですか!?す、すごいです!今度私にも教えてください!
二階堂千鶴
やよいさえよければ、いつでもよろしいですわよ!
水瀬伊織
.........。
高槻やよい
……伊織ちゃんどうかしたの?
水瀬伊織
べ、別にどうもしないわよ!(サッ
二階堂千鶴
伊織、今隠したものを出しなさい。やよいへの誕生日プレセントなのでしょそれは。
水瀬伊織
…………
高槻やよい
伊織ちゃん……?
水瀬伊織
…………
水瀬伊織
…………これ、私からの誕生日プレゼントよ。
高槻やよい
ありがとう伊織ちゃん!開けてみてもいい?
高槻やよい
……オレンジのマフラー……。
二階堂千鶴
伊織もマフラーだったのですね。なんという偶然……。
二階堂千鶴
けど、こういうものは気持ちが大事なのですわ。
水瀬伊織
あれだけのものを編んどいてよく言うわよ。
高槻やよい
もしかして、伊織ちゃんも自分で編んだの?
水瀬伊織
ええ、そうよ。千鶴ほど上手く編めてないけどね。
水瀬伊織
それとやよい、「自分で育てた」って言った方が表現としては正しいわ。
二階堂千鶴
……は?
水瀬伊織
実は、この日のために何ヶ月も前から羊を育てていたのよ。
水瀬伊織
飼育方法については新堂に教えてもらって、子羊からちゃんと育てたわ。
水瀬伊織
羊の名前はもちろん「やよい」よ。
水瀬伊織
毎日毎日、ちゃんと自分で面倒をみて、声をかけたりして可愛がったわ。
水瀬伊織
「やよい、いっぱい食べて大きくなりなさい」
水瀬伊織
「今日のやよいはなんだか嬉しそうね。毛並みも素晴らしいわ」
二階堂千鶴
…………
水瀬伊織
毛を刈るときは辛かったわ。だってやよいを丸裸にしないといけなかったんだから。
水瀬伊織
「ご、ごめんねやよい……ぐすっ でもやよいのためなの……ゆるして……」
水瀬伊織
毛を刈った後の紡ぎと染色も自分でやったの。もちろん、方法は新堂に教えてもらったわ。
二階堂千鶴
万能過ぎますわよ新堂さん……。
水瀬伊織
そして編む時はやよいのことをたくさん考えたわ。想いはどんだけ入れてもいっぱいにならないから
水瀬伊織
「新堂、ここがどうしても上手く出来ないの。教えてくれるかしら?」
水瀬伊織
「ふふ、やよいはよろこんでくれるかしら……」
二階堂千鶴
…………
高槻やよい
私のためにそこまで……。
高槻やよい
伊織ちゃん、本当にありがとう。私、大事にするね。
水瀬伊織
やよい……。
二階堂千鶴
あの、お取り込み中申し訳ないのですが、一言いいですか?
二階堂千鶴
重いですわよ!
(台詞数: 50)