高槻やよい
先生(あ、どうも皆さん。元プロデューサーこと新米先生です。)
高槻やよい
先生(俺は今…絶賛大ピンチです。)
最上静香
むー!せんせいはしずかといっしょに、おうたをうたうんだもん!
北沢志保
ち、ちがうもん!せんせーはしほのせんせーだもん!しほといっしょにいてくれるもん!
高槻やよい
先生(…どうしてこうなった…誰か助けてー…。)
高槻やよい
ー15分前ー
北沢志保
せんせー、せんせー。(クイクイ)
高槻やよい
先生「ん?どうかしたのかな?志保ちゃん。」
北沢志保
えと…その…(モジモジ)
高槻やよい
先生「…!くふふ、そっか。また絵本を一緒に読みたいのかな?」
北沢志保
…!うん!!
北沢志保
先生(この子の名前は北沢志保ちゃん。俺の担当している、年少なむこ組の子だ。)
北沢志保
先生(絵本が大好きで、よく夢中になって読んでいる事が多い。)
北沢志保
先生(そして、俺に絵本を読んでほしいとよく甘えてくる。)
北沢志保
先生(園長先生が言うには、どうやら志保の父親は仕事の都合であまり家にいないらしい。)
北沢志保
先生(だから、変わりに父親と比較的年の近い、俺に甘えてるんじゃないかって事らしい。)
北沢志保
先生(甘えられるのは嬉しいことだが…その分、志保が他の子と遊ぶ機会が減るのが気がかりだ。)
北沢志保
先生(他の子と遊んでもらいたいが…どうも志保は運動が苦手なのかあまり外で遊ぼうとしない。)
北沢志保
先生(それにうちのクラスは外で遊ぶのが大好きな活発な子が多いし…どうしたものか。)
最上静香
せんせい!せんせいはいますか!
高槻やよい
先生「あれ?静香どうしたんだ?うちのクラスに来て?」
最上静香
えへへ~きょう、さよこせんせいにあたらしいおうた、おしえてもらったんです!
最上静香
だから、せんせいといっしょにうたいたいと、おもってきたんです!
最上静香
先生(この子の名前は最上静香ちゃん。年少の子で高山先生が担当する隣のばんなむ組の子だ。)
最上静香
先生(歌を歌うこととピアノを引くこと、なによりうどんが大好きな子だ。)
最上静香
先生(そして、この子も志保同様、俺に甘えてくる。)
最上静香
先生(どうやら、静香の父親も仕事が多忙なのか、あまり家にいる方ではないらしい。)
最上静香
先生(自分のクラスの子と遊ばずに、わざわざ隣のクラスにいる俺と遊ぼうとするほどだ。)
最上静香
先生(高山先生もその事で頭を痛めていたな…。)
北沢志保
ちょ、ちょっとしずかちゃん。せんせーは、いまからわたしとえほんをよむんだけど…。
最上静香
しほちゃんはいつもせんせんといっしょにいれるじゃない!たまには、わたしとあそばせてよ!
北沢志保
やだ!きょうはせんせーと、あたらしいえほんをよむんだもん!
最上静香
せんせいをいっつもひとりじめしてるくせに!しほちゃんのバカ!
北沢志保
バ、バカっていった方がバカなんだもん!
最上静香
もー!しほちゃんのバカ!バカバカバカ!!
北沢志保
むー!しずかちゃんだって!バカ!わからずや!
高槻やよい
先生(そして…現在に至る…。)
最上静香
むー!せんせいはしずかといっしょに、おうたをうたうんだもん!
北沢志保
ち、ちがうもん!せんせーはしほのせんせーだもん!しほといっしょにいてくれるもん!
最上静香
先生(お、俺のせいで二人が…どうにかしなきゃ、どうにかしなきゃ!)
高槻やよい
(プロデューサー、そんな時はまずふかーく息を吸って吐くんですよ。)
最上静香
先生(…やよい?)
高槻やよい
(まずは…です!そうしたら…ですよー!)
最上静香
先生(深く息を吸って……吐く。)
最上静香
先生(そうだ…確かやよいが前に言ってたな…。こういう時にどうすべきなのか…。)
(台詞数: 45)