永吉昴
バレンタインデーだな。
菊地真
そうだね。
永吉昴
…なあ、真。
永吉昴
お前チョコ、幾つ貰った?
菊地真
今さ。ドラマの仕事入ってるじゃない。別事務所のアイドルの女の子達と共演で。
永吉昴
アレかあ。まさに王子様って役だったよな、オレの方も女子校で一緒に野球やるロケやってるし。
菊地真
うん。だからね、ちょっと気にしてたんだけど…
菊地真
なんとゼロだったんだよ、1個も無し!
永吉昴
ほんとかよ、やったじゃん!へへっ、実はオレも貰えなかったんだけどな。
菊地真
そっちもおめでとう!毎年すごく複雑な気持ちで受け取ってたから、今年はほんと気分爽快だよ。
永吉昴
オレも。いつもの癖で皆がスタッフに配ってる時「オレのは?」って聞いたら変な顔されてさ。
菊地真
すごい!もらう側じゃなくてあげる側って思われたんだ、やったじゃない。
永吉昴
ほんとだよ。アイドルやって良かったって、この時ほど思えた事は無いぜ。
永吉昴
まあ、やっぱりファンからは大量に届いてるけどな。
菊地真
それは仕方ないよ、でもこれは受け取り禁止だから。
永吉昴
だな。これはノーカンでいいよな?
菊地真
へへっ。ま、気持ちだけありがたくいただくって事にしとこうよ。
永吉昴
けどこれ、ちょっと面倒ではあるよな。オレ、毎年兄ちゃんに貰ったのそのままあげてたんだけど。
菊地真
あ、それボクも。良さげなの父さんに渡してたんだった。今年はどうしようかな…
永吉昴
…買いに行くとか、どう?
菊地真
いいね!いっぺんやってみたかったんだそういうの。すごく女の子っぽいよ。
永吉昴
よし、じゃ今日仕事終わったら一緒に買いに…
七尾百合子
おはようございます。あ、あの昴さん。その、これ…
永吉昴
おう百合子か。何これ…チョコレート?
七尾百合子
へへ、変な意味じゃありませんよ?その、友チョコと言いますか。これからもよろしくって事で…
永吉昴
友…
菊地真
チョコ。
永吉昴
これだよこれ!こういうのなんだよな。百合子、サンキュー!
七尾百合子
へ?
菊地真
そうか、そういうのもありだよね。ありがとう百合子。あれ、ボクには無いの?
七尾百合子
あ。え、ええっと。そのう…
永吉昴
いいじゃないか、後でオレと一緒に行こうぜ?
菊地真
そうだね、そうしよう。うん、女の子っぽい!
七尾百合子
あ、あの…?
永吉昴
よし、それじゃあ仕事頑張るとすっかな。百合子、お返しは後でもいいか?
菊地真
また後でね。そうだ昴、お互いに友チョコ買うってのはどう?
永吉昴
それいい、採用!いやあ女の子してるよな、オレ達!
菊地真
うんうん楽しいよ。よーし、皆の分の友チョコも買っちゃおう。百合子、楽しみにしてなよ?
七尾百合子
は、はい。それじゃ、お疲れ様です…。
七尾百合子
…なんだろ、あの2人。何であんなにテンション高いのかな?
(台詞数: 40)