矢吹可奈
ーーーある日
矢吹可奈
志保ちゃん!明日買い物に行こう?
北沢志保
いいわね。スケジュールを確認するからちょっと待って。
矢吹可奈
ーーーまたある日
矢吹可奈
志保ちゃん!お菓子食べる?
北沢志保
ありがとう。少しもらうわ。
矢吹可奈
ーーーまたまたある日
矢吹可奈
志保ちゃん!ここはね、こうするといいんだよ!
北沢志保
なるほど………それは気づかなかったわ。可奈、結構勉強できるのね。
矢吹可奈
えへへ………この範囲は得意だから。
北沢志保
………最近思う
北沢志保
私は、可奈からいつも何かをもらっている気がする
北沢志保
物理的にも、精神的にも
北沢志保
今思えば昔からそうだったかもしれない
北沢志保
何もかも1人でこなそうとしていたあの頃から………
北沢志保
どんなに冷たくしても、可奈は私に話しかけてくれた
北沢志保
私を、想ってくれた
北沢志保
そして私は変わることが出来た
北沢志保
劇場のみんなの影響を受けたのもあるが、その中でもやはり可奈の存在が大きいと思う
北沢志保
対して、私はどうなのだろう?
北沢志保
私は可奈に対して何をしてやれているのだろう?
北沢志保
遊びに行く時は、ほとんど可奈からのお誘い
北沢志保
割と勉強も出来る方だから、特に教えた記憶はない
北沢志保
レッスンも自分のことで精一杯で周りを見ている余裕はほとんどない
北沢志保
………何もない
北沢志保
いいのだろうか?私だけ与えられているなんて。可奈は損するのではないだろうか?
矢吹可奈
それでですね!この前行った買い物で志保ちゃんが………
天海春香
うんうん。
北沢志保
可奈………?春香さんと話している?
天海春香
ふふっ、2人は本当に仲良しだね。
矢吹可奈
えへへ………私も、1番の親友だって思ってます。
北沢志保
!!
矢吹可奈
私が挫けそうな時、志保ちゃんはいつも寄り添ってくれて………。
矢吹可奈
何度も助けてくれたんです。
矢吹可奈
でも思うんです。私は助けられているだけで、志保ちゃんに何もしてあげてないんじゃないかって。
北沢志保
(そんなことない。何もしてないのは私の方だ。)
天海春香
大丈夫。
天海春香
助け合うことだけが友達じゃないよ。
天海春香
志保ちゃんも可奈ちゃんと一緒にいる時、とっても楽しそうな顔してるよ。
天海春香
2人とも楽しいって思えるなら、それでいいんじゃないかな?
天海春香
それに、私は可奈ちゃんが何もしてあげてないなんてことは、ないと思うよ?(チラッ)
北沢志保
(春香さん!?私に気づいて………!?)
北沢志保
ーーー
北沢志保
春香さん、その……ありがとうございました。
天海春香
そんなお礼なんて………何だか恥ずかしいね。
北沢志保
私も悩んでいたんです。私は可奈に何もしてあげてないんじゃないかって………。
天海春香
志保ちゃんも、可奈ちゃんのこと大事に思っているんだね。
北沢志保
………はい。
矢吹可奈
………。(ジ〜ッ)
矢吹可奈
志保ちゃん………。
(台詞数: 50)