百瀬莉緒
はあ。なんかだる、やる気起きないわ。
菊地真
あの莉緒さん、今いいですか?
百瀬莉緒
真ちゃんお疲れ様。どうかしたの?
菊地真
莉緒さん、最近モテモテになる為の講義を開いてるんですよね?良かったらボクにもぜひ。
百瀬莉緒
あーごめん、それ当分休講。再開は未定ね。
菊地真
え、何でですか。理論自体はそれなりに筋が通ってるって珍しく律子も褒めてたのに。
百瀬莉緒
ま、色々あってね。そのうち気が向いたらまたやってあげるわ。
菊地真
はあ…?
馬場このみ
こらこら、何ぼーっとしてんの。もうすぐ仕事でしょ、気合い入れなさい。
百瀬莉緒
大丈夫よ、仕事はきっちりやるってば。はあ…
馬場このみ
何があったのよ。こないだの件?
百瀬莉緒
…あのさ、プロデューサー君が私に怒ったのって、結局あずさちゃんの事があったからよね?
馬場このみ
でしょうね。人を振るなんて楽しくはないだろうし、思い出したくは無かったんじゃない?
百瀬莉緒
つまりプロデューサー君は私に惚れていたわけでもなんでも無かった、と。
百瀬莉緒
はあ。1人で勘違いして盛り上がってドキドキして。なんか、馬鹿みたい…
馬場このみ
恋なんてそんなもんでしょ。で、これからどうすんの?
百瀬莉緒
うーん、そうねえ。惚れてもない相手を追い回してもしょうがないし…
馬場このみ
…そ。だったらプロデューサーに例の頼まれ事、やれそうって連絡しておくかな。
百瀬莉緒
え、何の話?
馬場このみ
小鳥ちゃんと話すきっかけを作って欲しいって頼まれてたの。まだ避けられてるからね。
馬場このみ
あんたの手前、なかなか引受けにくかったんだけど。そう言うなら大丈夫よね。
馬場このみ
今日あたり3人で飲みにでも行くかな。ふふ、もしかするとあの2人これが縁で付き合ったりとか…
百瀬莉緒
ち、ちょっと!酷いじゃない、そんなのあんまりだわ!
馬場このみ
なんで?プロデューサーの事はもうどうでもいいって言ったじゃないの。
百瀬莉緒
どうでもいいなんて言ってないでしょ。それにほら、あずさちゃんにだって悪いし…
馬場このみ
だったらどうしたいのよ。千鶴ちゃんみたくモテモテになるまでその馬鹿みたいな講義を続けるの?
百瀬莉緒
ば、馬鹿みたい!?失礼ね、私は本気でモテ道を極めるために日々精進して…
馬場このみ
…あのね、莉緒。モテモテになれた所で、好きな人に振り向いてもらえなかったら意味無いわ。
馬場このみ
あんたは大勢にちやほやされたいの、それとも好きな人と一緒になって幸せになりたいの、どっち?
百瀬莉緒
…
百瀬莉緒
ありがとう、決めたわ姐さん。私、やっぱりプロデューサー君の事を諦めない。
馬場このみ
やっと本音が出たわね。それじゃ今後はターゲットを絞ってアプローチしてくって方針で…
百瀬莉緒
そんなまだるっこしい真似しないわ。早速今夜、告白してくる!
馬場このみ
は!?いやちょっと、それはいくら何でも色々すっ飛ばしすぎじゃ…
百瀬莉緒
善は急げって言うでしょ?それにグズグズしてたら小鳥さんに取られるかもしれないわ。
馬場このみ
いやでもほら、あずさちゃんそれで失敗したわけなんだし…
百瀬莉緒
大丈夫、プロデューサー君みたいな草食系は私みたいな肉食系の押しに弱いの。
百瀬莉緒
あずさちゃんのような弱気な押しはしないわ、ガツンと行けば必ず上手くいくはずよ!
馬場このみ
あんたの言う事ってなまじ全くの間違いでも無いから反論しにくいのよね…ま、止めはしないわ。
百瀬莉緒
姐さん、色々ありがと。よーし、それじゃぁまずは収録のお仕事ね、張り切って行きますかぁ!
百瀬莉緒
そして、それが終わったら…ふっふっふ。プロデューサー君、覚悟してなさいよ?
馬場このみ
終わったら報告ちょうだいね、飲み会の準備、しといたげる…
百瀬莉緒
あら、もう祝勝会の手配?気が早いわね。けど期待して待っててよね!
百瀬莉緒
よし、それじゃ行きますか…あ、真ちゃん。プロデューサー君見なかった?
菊地真
プロデューサーならさっき外回りに行きましたよ。何か用事ですか?
百瀬莉緒
あら残念。ま、呼び出しはメールでもいっか。そうそう真ちゃん、さっきの講義なんだけど。
百瀬莉緒
私にはもう必要無くなるの。だから、休講じゃなくて閉講って事になるわね。
菊地真
そうなんですか?聞きたかったのに残念だなあ。でも、どうしてなんです?
百瀬莉緒
…代わりに1つだけアドバイスしといたげる。女の子が一番綺麗になれる取っておきの方法。
百瀬莉緒
それはね、恋をする事!惚れさせるんじゃなくて好きになるのがポイントよ、覚えといてね?
(台詞数: 50)