まこマップ~あの島へ~
BGM
FLY TO EVERYWHERE
脚本家
なかやま
投稿日時
2016-01-22 02:16:19

脚本家コメント
楽しい時間はあっという間
それが相対性理論だとアインシュタイン
いざ思い出のあの島へ
真とデート気分の観光ガイド

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菊地真
駅を降り、人の流れに身を委ねつつ、徒歩で5分
菊地真
『フェリー乗り場』という大きな看板
菊地真
そこから船に乗って、穏やかな波を眺めること10分弱……
菊地真
「ほらほら、プロデューサー!見えてきましたよ!あれが宮島ですよ!」
菊地真
「あ!あれが有名な鳥居じゃないですか!?」
菊地真
「あぁー、離れていく!離れていく!もっと近くで見たいのに!」
菊地真
上陸したらいくらでも見られるよと、笑われながら、最初から飛ばし過ぎたことを反省
菊地真
一応、仕事なんだから
菊地真
一応、仕事なんだから……一応ね
菊地真
船を降りてすぐ、プロデューサーの腕に抱きつく
菊地真
「へへっ!腕組んだ方が、デートっぽいじゃないですか!」
菊地真
おいコラ、と困った顔をしながらも、振り払うこともせず、そっとスペースを空けてくれる
菊地真
「あ、見てください!もみじ饅頭ですよ!え?レモン味とかバナナ味なんてのもあるんですね!?」
菊地真
少し大袈裟にはしゃいでみせる。顔がニヤけているのが、バレないように。
菊地真
「うわー!これが厳島神社ですね!雰囲気出てますね!ジャジャーンって感じで!」
菊地真
「あ、見てください!ここからなら大鳥居がよく見えますよ!」
菊地真
日を反射し、キラキラと輝くに波間に、鮮やかな赤の大鳥居。その存在感に思わず息を呑む。
菊地真
潮が引いていれば、歩いて近くまで行けるそうです。今度来る時は、干潮の時間も調べて来よう。
菊地真
世界遺産の空気を十分に堪能した後は
菊地真
「プロデューサー早く早く!アザラシのショー始まっちゃいますよ!」
菊地真
宮島水族館。規模はそんなに大きくはないけれど、カワウソやペンギンなど珍しい生き物も多い。
菊地真
「あ!ペンギンがこんな所散歩してますよ!こんなに近くで見たのは初めてです!」
菊地真
「え?さわっていいんですか?……うわ、思ったよりふわっとしてて、ちょっと温かいです!」
菊地真
と、気が付けば引っ張りまわしてばかり。少し夢中になり過ぎたかな ?
菊地真
相変わらずニコニコしながらボクを見つめる。本当は、カメラ越しじゃなくて、まっすぐ見て欲しい
菊地真
なんて言葉を言いそうになっちゃうから、少し困る。
菊地真
「次は、穴場スポットの紹介ですね。」
菊地真
少し山の方へ道を進むと、まっすぐ伸びる石段へたどり着く
菊地真
ここは大聖院。まるでお寺のテーマパーク。
菊地真
「見てください、この手すり!触るだけで、お経のありがたい力が貰えるらしいですよ!」
菊地真
「うわっ、すごい数のお地蔵さんですね……。アレ?よく見るとアンパンマンとかもいる??」
菊地真
十一面菩薩、砂マンダラ、消えずの火……ぐるりと回るだけでも見応えは十分。
菊地真
「次はグルメですね!」
菊地真
王道はやっぱり『あなごめし』。
菊地真
「ふわっと焼き上げたあなごに、秘伝のタレがよく合いますね!」
菊地真
お店で食べるのもいいけど、『お弁当』を買って景色の良いところで食べるなんて通な方法も
菊地真
だだし、いたるところに鹿がいるので、ゆっくり落ち着いて食べられる場所を探すのは大変かも
菊地真
「プロデューサー!あそこ、揚げもみじ売ってますよ!」
菊地真
やっぱりこれは、揚げたてじゃないと。
菊地真
串に刺してもらって、表参道商店街を食べ歩き
菊地真
「あ、こっちには焼き牡蠣ですよ!」
菊地真
「向こうにはちくわ!あ、ソフトクリームもありますよ!」
菊地真
あちこち、まるでおねだりするみたいに巡る。そんなつもりじゃないんだけど、つい楽しくて。
菊地真
でも、こうやって甘える方が、女の子っぽいかな?なんて。
菊地真
でも、楽しい時間は、なぜか過ぎるのが早い。
菊地真
「時間がもっとあったら、ロープウェイで、山の上まで行ったりできたんですけどねー。」
菊地真
フェリー乗り場までの帰り道、今度は何も言わずに腕を引き寄せる。
菊地真
お互い何ま言わないまま、暮れていく宮島の道を、ぼんやり眺めていた。
菊地真
そして、帰りのフェリーから見た大鳥居は、陸から見るより、ずっとずっと紅かった。
菊地真
「………また、連れてきてくださいね。」

(台詞数: 50)