永吉昴
いつも応援してくれてありがとうな!これからもよろしく頼むぜ?
菊地真
可愛いボクが好き……ですか?へへっ!ありがとうごさいます!
松田亜利沙
…………三人で握手会のはずなのに私の所にだけ誰も来ませんね……
松田亜利沙
いくら昴ちゃんと真さんが人気だからってありさの所にも一人くらい来ても良いのに……
松田亜利沙
と、言うより最近みんなありさに冷た過ぎです!ありさには席すら用意してくれないなんて……
松田亜利沙
お二人やスタッフに挨拶しても無視されたし、そもそもこの仕事まではずっと一人でレッスンを……
松田亜利沙
……レッスン?そう言えばありさは一人で何のレッスンをしてたんでしたっけ……
松田亜利沙
……一週間?一ヶ月?それとももっと……そんなに長い間一人劇場で何のレッスンを?
永吉昴
劇場の……亜利沙の件か?悪いがまだ引きずっててな……気の利いた答えは返せなさそうだよ。
菊地真
ボクの劇場公演が見れなくて残念です、か……まあ、あんな事があったらね……
松田亜利沙
劇場公演……そうです!ありさは真さんが主役の劇場公演の練習をしていて……
松田亜利沙
これは……血?ありさの服に、ううん、頭から、血が、流れて……
松田亜利沙
そうだ……私は、手違いで下がったままの奈落に落ちて……頭からぶつかって……
松田亜利沙
目が覚めてから、一人でずっとレッスンを……奈落に、頭から落ちて?そんなの普通は……
永吉昴
天国の亜利沙へ……か。ああ、ちゃんとお供えして置くよ……
松田亜利沙
やっぱり……ありさはもう死んでいるんですね……あの時、奈落から落ちた時に……
松田亜利沙
即死だったんでしょうね……ありさ本人が死んだ事に気付かずにここにいる位ですから……
松田亜利沙
今のありさは幽霊だから、誰にも見えないし誰にも気付かれない……
松田亜利沙
なるほど、なるほど……は、ははっ……あはははは……
松田亜利沙
つまり!お二人を真下から覗いても咎める人はいません!レッツ桃源郷ウォッチ!
菊地真
でも、何故か亜利沙が近くにいる気がするんですよね……都合良過ぎですかね?
松田亜利沙
残念、スパッツでしたか……でもお尻のラインが見えるのでこれはこれで良しっ!
永吉昴
えっ?寝癖がついてる?ごめん、まだ気持ちが整理ついてなくて色々甘くなっててさ……
松田亜利沙
いくらダンスしないからって生ショーツだなんてこれはガードが甘過ぎますよ!うひょーっ!
松田亜利沙
カメラ、カメラに納めないと……あっ!幽霊だから物が持てないです!
永吉昴
真さん、お疲れ様……頭の中がグチャグチャで大変な時にも笑顔でいなきゃならないって辛いな……
松田亜利沙
ありさも命の次に……命は無いから一番大事なカメラが使えないから大変ですよ〜!
菊地真
もうすぐ四十九日の法要があるからそこで何か送ろうか……それで気持ち、整理しようよ。
松田亜利沙
それならカメラを!幽霊でも使えるカメラを所望します!できればパソコンも下さい!
永吉昴
あっ……今、亜利沙の声が聞こえたような……幻聴なんて本当弱ってるな、オレ……
永吉昴
真さん…… 少し、胸を借りても良いかな?声を聞いたら、感情がめちゃくちゃになって……
菊地真
ボクの胸で良かったら貸すよ……大丈夫、誰も見咎めて無いからさ……
松田亜利沙
う、うおぉーっ!真さんの胸で無く昴ちゃんだなんて激レアどころじゃないシーンです!
永吉昴
亜利沙……ありさぁ……!無念だよなぁ……悔いだらけだよなぁ!
松田亜利沙
おお……おおっ……こんなシーンを生で見られるなんて我が人生に悔い無しです!
菊地真
うん、うん……昴も、亜利沙と同じ位悔しいんだね……
松田亜利沙
ええ……こんなシーンを記録に残せないなんてこの悔しさと来たら……!
菊地真
だったら、亜利沙の悔しさも昴が晴らしてやりなよ……亜利沙がやりたかった事と言えば……
松田亜利沙
今は早く記録媒体が欲しいです!
永吉昴
最高のステージ……トップアイドルの……ステージ……だな……
松田亜利沙
ステージ……幽霊なら最前列どころかステージの上からでもアイドルちゃんを鑑賞出来ますね……
菊地真
そうさ!天国の亜利沙に届くくらいのステージを作ってこうよ!それが弔いさ!
松田亜利沙
いえ、天国はここにあります!特等席をいつでも確保できるアイドルちゃん天国です!
永吉昴
……そうだな!亜利沙が辿り着けなかったところまで一緒に連れて行ってやらないと!
松田亜利沙
ええ、着替えでもお風呂でも寝室でもどこまでもついて行きますよーっ!
(台詞数: 45)