菊地真
『やがて雪が溶けて暖かくなってきました。』
菊地真
『長い冬が終わり、春がやってきました。』
望月杏奈
春が…きた。
菊地真
『ぽぽは、再び花を開き歌いました。』
望月杏奈
たん たん たんぽぽ ぽっぽっぽ♪
望月杏奈
わたしは ここよ♪
望月杏奈
わたしは ここよ♪ぽぽは ここだよ♪
望月杏奈
たん たん たんぽぽ ぽっぽっぽ♪
菊地真
『ここにシロがいると信じて、願いを込めて歌いました。』
菊地真
『すると、』
菊地真
『すると、ササササーッ!っと遠くから草の音が聞こえてきたかと思うと、』
菊地真
『白ネコが勢いよく飛んできて、ぽぽの葉っぱを踏んでしまいました。』
菊地真
ご、ごめん!ぽぽの歌声が聞こえてきて、走ってきたから…。
望月杏奈
踏まれるくらい大丈夫だよ、シロ。
望月杏奈
走ってきたってことは、足治ったんだね。…よかった。
菊地真
うん、本当は治ってすぐ ぽぽの所に戻りたかったんだけど、
菊地真
あのお姉さんに大事にされちゃって、抜けるに抜け出せなくなっちゃって…。
望月杏奈
だからぽぽ…、待ちきれなくなって…こっち来ちゃった。
菊地真
本当に、来てくれて嬉しいよ!
菊地真
『シロは、ぽぽの周りを何度も何度も跳ね回りました。』
菊地真
ねぇ、ぽぽ。綿毛に乗って空を飛んだんでしょ?
菊地真
お空の景色はどうだった?聞かせてほしいな。
望月杏奈
うん、いいよ。
望月杏奈
たん たん たんぽぽ ぽっぽっぽ♪
望月杏奈
きいてよ きいてよ おそらのはなし♪
望月杏奈
たん たん たんぽぽ ぽっぽっぽ♪
望月杏奈
うれしい はるだね ぽっぽっぽ♪
望月杏奈
たん たん たんぽぽ ぽっぽっぽ♪
菊地真
『海の見える春の草原には、タンポポの楽しそうな歌声が、』
菊地真
『暖かい風に乗って、辺りを包み込んでいきました。』
望月杏奈
『おしまい。』
(台詞数: 31)