天海春香
さぁ、ヒーローインタビューの準備が整ったようです!喜びの声を、存分に聞いてみましょう!
如月千早
『放送席!放送席!そして全国の、野球を愛する皆様!今日のヒーローは、もちろんこの人!』
如月千早
『4打数ノーヒット、3打席連続三振を記録した、七尾選手です!』
天海春香
何で百合子ちゃんを呼んでるんだよ!?やめてあげてよ!完全に晒し者じゃん!
如月千早
『七尾選手、顔色が優れませんが何かあったのでしょうか?』
天海春香
『お立ち台に立たされてるからだよ!一刻も早くそこから逃げ出したいんだよ!』
如月千早
『何ですか?……え?インタビューする相手が違う?……あ、こちらの方!?』
如月千早
『えー、大変失礼しました』
天海春香
失礼過ぎるわ
如月千早
『放送席!放送席!そして全国の、野球を愛する皆様!今日のヒーローは、もちろんこの人!』
如月千早
『延長12回表に、決勝点となる勝ち越し満塁ホームランを放ちました!』
如月千早
『(チラッ)』
如月千早
『(チラッ)……徳川選手です!』
天海春香
今チラッとまつりちゃんの背中見たでしょ!?名前ぐらいちゃんと覚えといてよ!
如月千早
『徳川選手、まずは率直に、今の気持ちをお聞かせください!』
如月千早
まつり『はいほー!さいこーなのでーす!』\ワァァァァ!/
如月千早
『徳川選手に、ズバリお聞きします。試合開始からゲームセットまでの間に……』
如月千早
『何回“はいほー!”と言いましたか?』
天海春香
何聞いてるの!?他に聞く事いっぱいあるでしょ!?
如月千早
まつり『さっきの“はいほー!”で丁度50回目なのです!』
天海春香
意外と多い!後の49回どこで言ってたの!?
如月千早
『徳川選手と言えば、やはり皆さん注目したのは相手チームの守護神、天空橋投手との直接対決』
如月千早
『自分に打順が回ってきた時、どんな想いで打席に入ったのでしょうか?』
如月千早
まつり『んー、これと言って特別な事は考えてなかったのです。あの時はチームも負けてたので』
如月千早
まつり『とにかく打って、次に繋げる!これだけを考えたのです!』
天海春香
そうそう、こういうのだよ!こういうのをみんな聞きたいんだよ!
如月千早
『その想いを持って望んだ結果が、あの同点劇の火種となるソロホームラン。打った時は……』
如月千早
『よーし入ったぁ!これで3点差に縮めた!仕事は果たした!後は頼んだぞみんなー!』
如月千早
『……という想いが込み上げてきたと思われますが、いかがでしょうか?』
天海春香
何で全部言っちゃうんだよ!?それを選手の口から聞くのがヒーローインタビューでしょ!?
如月千早
まつり『………………』
如月千早
まつり『その通りなのです……』
天海春香
そりゃそう答えるしか無いよね!だって全部言われちゃったんだもん!
如月千早
『そして!延長の12回に、決勝点となった満塁ホームランを放ちました!』
如月千早
『あの時、打った感触はいかがだったでしょうか!?』
如月千早
まつり『あの時は、コースも球種も読み通りだったので、思い切って振れたのです!』
如月千早
まつり『結果的に、それが勝ちに繋がったので良かったのです!』
如月千早
『それでは最後に、ファンの方々に向けてメッセージをお願いします!』
如月千早
まつり『はい!今日は最後まで応援してくれて、本当に嬉しかったのです!』
如月千早
まつり『姫は、みーんなが大好きなのでーす!』\ワァァァァ!/
如月千早
『ありがとうございます!』
如月千早
『後、あちらでマシュマロの袋を持って待機している、天空橋投手に一言お願いします!』
如月千早
まつり『それこっちに持って来たら本気で怒るからね?』
天海春香
まつりちゃん!素に戻ってる!
如月千早
『今日のヒーロー、徳川選手のインタビューでした!放送席、お返しします!』
天海春香
………………
天海春香
え、えー……皆さん、いかがだったでしょうか?選手達の必死に戦う姿、目に焼き付いたと思います
天海春香
実況は如月千早。解説は私、天海春香でお送りしました!ありがとうございました!
天海春香
………………<カチッ!>
天海春香
『おいコラそこのつるぺったん。取りあえず1回こっちに戻って来い。周りを見るなお前だお前!』
(台詞数: 50)