二階堂千鶴
では環、わたくしに続きなさい?おーっほっほ…ゲホゴホッ。
大神環
うんっ!おーっほっほ…げほっごほっ!
二階堂千鶴
そこは真似しなくてけっこうですわよ。
水瀬伊織
…なにやってんの?
二階堂千鶴
あら伊織。ちょっとしたレッスンですわ。環がセレブになりたいというものですから
水瀬伊織
はあ?
大神環
たまき、頑張ってちづるみたいになるんだぞ!
水瀬伊織
馬鹿馬鹿しい。そんなのレッスンやって身につくものじゃないでしょ。
二階堂千鶴
そんな事ありませんわ、セレブは一日にしてならず、セレブの道も一歩から!
二階堂千鶴
さあ環、続けますわよ。ごきげんよう皆様、本日もよいお天気ですわね…はい?
大神環
うん、ええっと。ごきげんようみなさん、よいお天気ですわ、ね…?
水瀬伊織
まったく。相変わらずくだらないわね。環も何だってあんな事してんだか。
水瀬伊織
志保?ハンカチ咥えて悔しがらないの。はいはい、そういうのセレブっぽいから。
大神環
どう?たまき、ちづるみたいになれそうかな。
二階堂千鶴
ええ、素質アリですわ。あなたもきっと素敵なセレブになれますわよ。
大神環
そっか、よかった…ん、どうしたのあみとまみ。え、一緒に遊ばないか?
大神環
こらっ2人とも。まだしゅくだいやってないんでしょ、遊ぶのはちゃんと終わらせてから!
二階堂千鶴
ん?
大神環
あ、こらすばる、うみ!だめだぞここで野球しちゃ。みんなの迷惑、いい?
水瀬伊織
あら。どうしたのよ環、今日はやけにお利口さんじゃない。
大神環
くふふ。だって、いつもちづるが言ってることでしょ?
二階堂千鶴
え、え、ええっ!?
水瀬伊織
ぷっ!な、何それ。あなたつまり、セレブに憧れてたんじゃなくて…
大神環
どう、ちづる。さっきのたまき、とってもちづるっぽかっただろ?
二階堂千鶴
うぅ、そんな。わたくしが、このわたくしがあんなふうに見られてただなんて…
水瀬伊織
今更何よ、アンタが事務所の皆に口うるさいのは今に始まったことじゃないでしょ。
二階堂千鶴
だからって。あれじゃまるでオバさんですわ、セレブらしさのかけらもない。
二階堂千鶴
はあ。環にまでそんなふうに思われてたなんて。セレブ失格ですわ…
水瀬伊織
馬鹿ねえ千鶴。環が言ったこと、ちゃんと聞いてなかったわけ?
二階堂千鶴
え?
水瀬伊織
環はアンタみたいになりたい、って言ってたの。それってどういう意味だと思う?
二階堂千鶴
それはもちろん、優雅でお淑やかで、ゴージャスかつエレガントな…
水瀬伊織
残念だけど大ハズレ。環はアンタをそんなふうに見てないわよ、私もだけどね。
二階堂千鶴
ちょっと!?
水瀬伊織
でもね。年上なのにとっても親しみやすくて、何でも気軽に話せて。
水瀬伊織
それから。いつも皆の事を気にかけて、優しく見守ってくれる。おかあさ…お姉さんみたいにね。
水瀬伊織
環はアンタのそういう所を見習いたいって言ってるの。いいじゃない、それで。
二階堂千鶴
伊織…
二階堂千鶴
今、お母さんって言いかけませんでした?
水瀬伊織
何の話?ほら戻るわよ、環1人にしてたら駄目でしょう?
二階堂千鶴
もう、すぐ人をからかうんですから…
大神環
あのね。前にひなたと2人でばあちゃんの事とか話してたら、すっごく寂しくなったんだ。
大神環
そしたらちづるが来て。大丈夫よ、皆がいるでしょって言って、たまき達を抱きしめてくれて。
大神環
だからおもったの。あんなふうにやさしい女の人になりたいなって。それで…
水瀬伊織
なるほど、それでね。アイツらしい話だわ。
水瀬伊織
セレブよりずっと素敵じゃないの、かなわないわね。知らぬは千鶴ばかりなり、か。
二階堂千鶴
2人ともお昼ですわ。優雅なセレブのランチが出来ましたわよ、手を洗ってらっしゃい?
水瀬伊織
はいはい、今行くわよ…お母さま?
(台詞数: 48)