水瀬伊織
おはよう2人とも、早いわね。
高山紗代子
おはよう伊織ちゃん。昨日教わった新しい振り付け練習しておきたくて。
田中琴葉
レッスンルーム、早目に来ておかないと自主練する子ですぐ埋まっちゃうから。
水瀬伊織
ふーん。あなた達本当に熱心よね。
田中琴葉
そうかしら、別に大した事してるつもりじゃ無いけど。
高山紗代子
私も。アイドルやってる以上頑張るのは当然の事だもの、伊織ちゃんだってそうだったんでしょ?
水瀬伊織
確かにね。もっとも私がここに来た頃は専用のレッスンルームなんて無かったけど。
高山紗代子
そっか。私達は恵まれてるのよね、ならもっと頑張らないと。
水瀬伊織
だからって無茶は禁物よ、折り合いをつけてやりなさい?
田中琴葉
…ね、聞いてもいいかな。伊織ちゃんが売れてなかった頃って、どういう苦労があったの?
水瀬伊織
さあね。いちいち覚えちゃいないわ、別に後輩に自慢する為に苦労してたわけじゃないし。
田中琴葉
そ、そっか。ごめんなさい…
水瀬伊織
色々あったのは確かね。けど全ては今の為の布石だったって所かしら。
高山紗代子
なるほど、さすがね。
水瀬伊織
…ま、あなた達ならわざわざ苦労話聞かせなくたって大丈夫だろうしね。
高山紗代子
そ、そう?そんな事ないよ、私達だってちょっとした事ですぐ調子に乗ったりするし。
水瀬伊織
謙遜も過ぎると嫌味よ、あなた達で調子に乗ってるってんなら翼や茜とかはどうなるのよ?
高山紗代子
あはは。まあ、あの子達はあれが自分のペースなんだろうし。
水瀬伊織
それもそうか。とはいえあの辺はもう少し先輩を敬って欲しいものだけど。
田中琴葉
ふふ。けど伊織ちゃんはさすがね、皆の事よく見てるって感じがするわ。
水瀬伊織
ふふん。伊達に先輩風吹かしちゃないわ。この私だもの、当然でしょ?
高山紗代子
伊織ちゃんから見て私達はどう見えてるか聞いてもいい?
水瀬伊織
あなた達?そうね、努力家だってのは間違いないけど、アイドルにしてはちょっと堅いかしら。
田中琴葉
うーん、やっぱりそうなるのかあ。
高山紗代子
難しいよね。ふざければいいってものでも無いだろうし…。
田中琴葉
だよね。この間も千早ちゃんに一発ギャグを披露したけど理解してもらえなくて。
高山紗代子
私も。5日もかけて考えたダジャレが未来ちゃんに通じ無かった時は落ち込んじゃったわ。
水瀬伊織
努力の方向性が間違ってるわよ、あんた達…
水瀬伊織
ま、やり方はさておき皆と打ち解けようとするのはいい事だわ、頑張りなさい?
田中琴葉
うん、頑張るね。どうもありがとう、デコちゃん!
水瀬伊織
…は?
田中琴葉
ご、ごめんなさい、駄目だった?美希ちゃんが言ってるからいいかなってつい。お詫びする許して!
水瀬伊織
いや、何もそこまで謝らなくてもいいけどね。けどやっぱりその呼び方はちょっと。
田中琴葉
分かった。ごめんなさい、デコリーナ先輩?
水瀬伊織
何でよっ!?
高山紗代子
その呼び方は駄目よ琴葉さん、いつも翼ちゃんがそう呼ぶの嫌がってるでしょ。
高山紗代子
ごめんなさい、私からもよく言っておくわ。気を悪くしないで、ちゃんデコ?
水瀬伊織
悪くなってる!?拒否したあだ名、しかも無駄にフランク!
田中琴葉
…これか。さすがだわ。
高山紗代子
ありがとう伊織ちゃん、参考にするね?
水瀬伊織
先輩をそこまで弄れるなら十分よ、もう教える事は無いわ。さっさとレッスン行ってきなさい…
(台詞数: 41)