二階堂千鶴
はぁ…お母さんったらニンジンを買い忘れて帰るなんて。どうして私に頼むのかしら。
二階堂千鶴
まあ、回覧板を届けないといけなかったからいいんだけれど。おじちゃーん!
水瀬伊織
はーい!…あら、千鶴じゃない。
二階堂千鶴
うえええぇぇぇ!?い、伊織!?伊織がどうして八百屋にいるのよ!?
水瀬伊織
いつもの口調が崩れてるわよ、千鶴?ほら、ですわですわ。
二階堂千鶴
えふっえふっ…。
水瀬伊織
それで、千鶴は何を買いに来たの?きゅうり?ニンジン?それともジャガイモ?
水瀬伊織
どれも新鮮なものを並べてあるから、好きなものを選びなさい。にひひっ。
二階堂千鶴
今日はニンジンを…あら、本当に新鮮な物ばかりですわね。
二階堂千鶴
今日はニンジンを…あら、本当に新鮮な物ばかりですわね…って、そうじゃありませんわ!!
二階堂千鶴
一体全体、どうして八百屋さんに伊織がいるんですの!?アルバイトはもう終わったはずじゃ…。
水瀬伊織
あの仕事以来、この八百屋で水瀬家も買い物をするようになったのよ。
水瀬伊織
この伊織ちゃんが太鼓判を押したのよ。うちのシェフだって認めていたわ。
水瀬伊織
商店街と侮っていたけれど、どのお店も質がいい商品を取り扱っているのよ。
二階堂千鶴
いや、まあそれはわたくしの方がよく知っていますけれど…。だから、どうして伊織が店頭に?
水瀬伊織
店長が急用で出て行っちゃったから、その間だけ私が店番をしているのよ。
水瀬伊織
さあさあ、千鶴?貴女はいったい何を買いに来たの?
二階堂千鶴
そうですわね。では一番いいニンジンをお願いしますわ。
二階堂千鶴
そうですわね。では一番いいニンジンを…普段は使用人が買い付けをしていますのよ!?
水瀬伊織
…この局面で取り繕うとするあたり、貴女も大変なのね。
二階堂千鶴
取り繕うとはどういうことですの!?わたくしは正真正銘のセレブですわ!!
水瀬伊織
あーはいはい。そうよね、セレブでも商店街で買い物をするわよね。現に私だってそうだもの。
二階堂千鶴
そ、そうですわ!この商店街は品ぞろえも質もいいから、よく利用しているんですのよ。
二階堂千鶴
だから!決して!わたくしがセレブだとかセレブではないとかいうことは関係ないのですわ!!
水瀬伊織
お帰りなさい、店長さん。不在の間は何も問題なかったわよ。
二階堂千鶴
人の話を聞いてくださいまし!!
水瀬伊織
ほら、千鶴。店長さんに用事があったんでしょ。その、手に抱えてる物を渡すんじゃないの?
二階堂千鶴
ええ。回覧板と、お母さんがコロッケを届けておいてくれって…。
二階堂千鶴
ええ。回覧板と、お母さんがコロッケを届けておいてくれって…うおっとおおおお!?
水瀬伊織
あら、わざわざ取り繕わなくてもいいんじゃないかしら?ねえ、店長さん?
二階堂千鶴
ちょっとおじちゃん!?笑ってないで何か言ってよ!!
水瀬伊織
そうだ、店長さん。千鶴の昔の話を教えてくれない?向かいのお店でお茶菓子買ってくるわね。
二階堂千鶴
絶対に、絶対にダメですわ!!おじちゃんも話そうとしないでよ!!
水瀬伊織
あら、何か言ってって言ったのは千鶴の方でしょ?
二階堂千鶴
そういう意味で言ったのではないですわ!というか、いつの間にそんなに仲良くなっていまして!?
二階堂千鶴
お、おばちゃん!?いつの間にお茶を用意したの!?しかも4位人分って…!!
水瀬伊織
お煎餅と千鶴の昔話を肴に、ちょっと休憩しましょ。ほら、千鶴もこっちに来なさい?
二階堂千鶴
も、もう…みんな止めてえええええぇぇぇぇぇ!!
(台詞数: 38)