真壁瑞希
ベケベンベンベンベンベケベケ♪
真壁瑞希
一つ話にお付き合いください。
真壁瑞希
先日、乙女ストーム!のみんなで山形県へ営業へ行きました。
真壁瑞希
山形県はいい所でした。米沢牛に新米、美味しかったです。
真壁瑞希
次は暖かい時期に行きたいです。サクランボにラ・フランス。楽しみだぞ。
真壁瑞希
さて、営業の途中で有名な最上川を渡りました。最上川といえば有名な俳句があります。
真壁瑞希
「五月雨をあつめて早し最上川」
真壁瑞希
残念ながら、私と七尾さん以外は誰も知りませんでした。がーん。
真壁瑞希
これは、あとで秋月さんに報告が必要なようですね。ビシッ!
真壁瑞希
さて、今回のお話は最上地方に関わるもの。ある日、お腹を空かせた水瀬さんが戻ってきました。
水瀬伊織
うう……地方ロケが忙しくてお昼を食べる暇がなかったわ。
最上静香
伊織さん、大丈夫ですか?何か準備しましょうか?
水瀬伊織
ええ、お願いするわ。
真壁瑞希
給湯室へと来た最上さんですが、冷蔵庫は空っぽ、カップラーメンすらありません。
最上静香
仕方ないわね。私のストックうどんを出しましょう。
真壁瑞希
さすが、最上さん。ありあわせの調味料で素うどんを作り上げ、水瀬さんに食べさせます。
水瀬伊織
!?ちょっと、なにこのうどん!
最上静香
え?ど、どうかしましたか!?
水瀬伊織
こんな美味しいうどんは食べたことがないわ!
真壁瑞希
空腹は最高の調味料とは言ったもので、水瀬さんはものの数分で丼を空っぽにしてしまいました。
最上静香
お口にあったみたいで光栄です。
水瀬伊織
そんなことないわ!ありがとう、助かったわ。
水瀬伊織
そうだ、このうどん、どこから持ってきたの?
最上静香
え?(どこからって……うちからだけど。ということは……)
最上静香
最上……ですけど?
水瀬伊織
へぇ、最上!
水瀬伊織
(最上……って山形よね?山形はどちらかといえば、そばじゃなかったかしら?)
真壁瑞希
そう、水瀬さんのいうとおり山形県はそば処。あまりうどんは盛んではありません。
真壁瑞希
しかし、有名処を知らないということは水瀬さんのプライドが許さなかったようです。
水瀬伊織
さっすが、静香ね!美味しいうどんをよく知っているんだもの。
最上静香
あ、ありがとうございます?
真壁瑞希
さて、別の日の夜、水瀬さんはあのうどんの味が忘れられず、自宅で食べたくなってしまいます。
水瀬伊織
新堂!今すぐ、最高級のうどんを準備して!
真壁瑞希
これに困ったのが水瀬家の人々。すでにコックは帰っており、炊事ができる人間も限られています。
真壁瑞希
それでも厨房にあった最高級讃岐うどんをレシピ通り作り上げ、水瀬さんに持っていきます。
水瀬伊織
ん……美味しいんだけど、何か物足りないわね。
水瀬伊織
新堂?このうどんはどこの物かしら?
水瀬伊織
讃岐!?だから、こんなに物足りなかったのね!
水瀬伊織
うどんは最上よ!それぐらい覚えておきなさい!
真壁瑞希
その後、水瀬グループがうどん店を最上地方に出店してしまったのは別のお話です。
真壁瑞希
おあとがよろしいようで。
真壁瑞希
……ペコリ
真壁瑞希
(パチパチパチパチパチ
(台詞数: 43)