水瀬伊織
星梨花、ロコ…
水瀬伊織
星梨花、ロコ…うん、80点って所ね!
箱崎星梨花
本当ですか!?ありがとうございます!
水瀬伊織
硬さが抜けなかったりは初の前座だから仕方ない所ね。それ以外は充分にこなせてたと思うわ!
水瀬伊織
アンタ達の今の武器は新人だからこその初々しさとガムシャラさだからね!
水瀬伊織
ま、でも次はもっと厳しく採点するから覚悟しておいてね!
箱崎星梨花
はいっ!ありがとうございます!!
水瀬伊織
後はロコからアフターメンテナンス、ちゃんと受けなさいよ?ボディは繊細なんだからね?
箱崎星梨花
はいっ!では、お先失礼します!お疲れ様でした!!
水瀬伊織
お疲れ様!明日のシアターも頑張りなさいよ!
水瀬伊織
…ふぅ…。
周防桃子
あ、伊織さんお疲れ様です…。
水瀬伊織
お疲れ様、桃子。
周防桃子
外でちょっと聞こえてたんですが…伊織さん、星梨花に対して少し甘くないですか?
水瀬伊織
…そうね、確かに私にしては大甘かもね。
周防桃子
…それって水瀬家と箱崎家の関係からです?
水瀬伊織
バカね。私情は挟まないって星梨花とは約束してるからそれは違うわ。
水瀬伊織
…強いて言えば、星梨花がロボットだからメンテ面の考慮で甘くなってるのは認めるけど。
周防桃子
…じゃあ、何でですか!?
水瀬伊織
…桃子、私ね…ちょっと考えを改めてみたのよ。こうなってから、お父様や律子を見てて…ね。
水瀬伊織
お父様が財を成し得てるのは、社員一人一人と向き合って経営を成り立たせている事にあるわ。
水瀬伊織
律子も全員に対して厳しい言葉言ってるけど…私に対してかける厳しさ…
水瀬伊織
亜美に対しての厳しさ、あずさに対しての厳しさ、それは微妙に異なるわけ。
水瀬伊織
つまり、誰かを成長させたいって思ったのなら…個々にあったものが必要なのよ。
周防桃子
…納得いきません。それってやっぱりえこひいき…ですよね!?
水瀬伊織
桃子?アンタは全員横並びスタートの子役養成所育ちだから、そういうの許せないのね?
水瀬伊織
それでいて昔から大人の俳優女優と同じ扱い受けてるから余計にそう思うんでしょ?違うかしら?
周防桃子
…理解出来ないです…!
水瀬伊織
…今のアンタじゃあ…ね?
水瀬伊織
…よし、決めたわ!今度プロデューサーと掛け合って桃子と星梨花同じ現場の仕事に入れるから!
周防桃子
…えっ!?
水瀬伊織
これは先輩命令よ!?それに、どんな仕事もこなすのが名子役・周防桃子じゃないのかしら!?
周防桃子
…む…!わかりました!!桃子に出来ない仕事なんて無いですから!!
周防桃子
…今日はお先に失礼します!!
水瀬伊織
そうこなくっちゃね!お疲れ様!詳細決まったらメール送るようにするから!
水瀬伊織
……
水瀬伊織
……ふぅ…本当、手のかかる後輩よね…。
水瀬伊織
(…でも、桃子…アンタが忘れていったものを…星梨花は持ってるわ。)
水瀬伊織
(…それを桃子が思い出せるよう星梨花が引き出せたら…)
水瀬伊織
(…アンタ達はもっと上のステップに行けるはずだから…!)
水瀬伊織
って、何でここまで伊織ちゃんが手を回さないといけないのかしら!将来のライバルだってのに!
水瀬伊織
…でも、頑張りなさいよ…!
水瀬伊織
…星梨花、ロコ…!
水瀬伊織
…それに、桃子…!
(台詞数: 44)