水瀬伊織
亜美、準備出来てるの?
双海亜美
まかせといてよ。セレブちんのバースデーライブ、しっかり盛り上げちゃうかんね!
水瀬伊織
頼んだわよ。ところで、その主役はどこに行ったか知らない?
双海亜美
さっきステージを見てくるって言ってたけど。
二階堂千鶴
(…未だに嘘みたいですわ。こんなにも沢山の方が、わたくしの誕生日を祝って下さる。)
二階堂千鶴
(その上、この前までテレビの向こう側にいたアイドル達と一緒に同じステージに立って。)
二階堂千鶴
本当に、夢のようですわ。まるでおとぎ話のような…
水瀬伊織
この舞台は夢でも童話の世界でもないわよ?
二階堂千鶴
伊織?聞いてましたの、じゃなくて。セレブならこれくらいのお祝いは日常茶飯事で…
水瀬伊織
ねえ千鶴。私小さい頃、童話の灰かぶり姫が大嫌いだったのよね。
二階堂千鶴
何ですの急に。素敵なお話しじゃありませんの、女の子がお姫様になるという…
水瀬伊織
酷い目に遭ってるのに何もしない。いつかいい事が、だなんて夢見てばっかりで。
水瀬伊織
何から何まで魔法使いの力が無きゃ何も出来ない。そんなのがお姫様になるなんて都合良すぎよ。
水瀬伊織
あの王子も大概よね、靴に合う女の子を探すなんて。顔も覚えてないだなんて最低の奴だわ。
水瀬伊織
魔法使いだって中途半端よ、途中で元に戻すんですもの。もっと何とか出来なかったのかしら。
二階堂千鶴
貴女らしい感想ですこと。けどそれがどうかなさいまして?
水瀬伊織
私達は灰かぶり姫じゃないわ、泣いて我慢しててもお姫様になんてなれやしない。
水瀬伊織
都合良く助けてくれる魔法使いもいない。ちょっとだけ役に立つ奴はいるけどね。
水瀬伊織
分かる?私達が今ここにいるのはね、魔法使いのおかげでも王子様に見初められたからでもないわ。
水瀬伊織
自分自身の努力と、応援してくれたファンのおかげなの。
水瀬伊織
だから、もっと堂々としてなさい?あんたは幸運に恵まれただけでここにいるんじゃない。
水瀬伊織
今までずっと頑張って来た事が、こういう結果に結び付いたんだから。
二階堂千鶴
伊織…
二階堂千鶴
ええ、セレブらしい華麗なステージをお見せしますわ!おーっほっほ…ゲホゴホッ。
水瀬伊織
そうそう。あんたは物思いにふけるよりそうやってバカ笑いしてる方が似合ってるわよ?
二階堂千鶴
ちょっと!馬鹿とは何ですの馬鹿とは?
水瀬伊織
あら。高笑いって言ったのよ、聞き間違えた?
二階堂千鶴
いいえ、絶対に馬鹿笑いと言いましたわ。もう、亜美みたいな事言って!
双海亜美
セレブちん、そいつはジンダイですなあ。亜美はそんなつまんないイタズラしないですぜ!
二階堂千鶴
それを言うなら心外ですわ。もう、ライブ前だと言うのにあなた達と来たら…
水瀬伊織
いいじゃない。緊張をほぐしてあげたのよ、感謝なさい?
二階堂千鶴
ほぐし過ぎですわよ、本番前だと言うのにどっと疲れましたわ。
水瀬伊織
情けない事言うわね。なら、今日のメイン代わってあげましょうか?
二階堂千鶴
まさか。セレブはこのくらいへっちゃらですわよ、張り切って参りますわ!
双海亜美
よーし。んじゃ、ガンバって行ってみよ〜!
二階堂千鶴
(伊織。ここに立てるのは努力とファンのおかげ。たしかにその通りですわ。)
二階堂千鶴
(でもね?あと一つ、大事な物を忘れてますわよ。)
二階堂千鶴
(あなたや皆。沢山の仲間達がいたからこそ、わたくしはアイドルとしてやっていける。)
二階堂千鶴
(感謝しておりますわ。これからもどうぞ、よろしくお願いしますわね?)
水瀬伊織
さ、時間だわ。千鶴、お願いね?
二階堂千鶴
ええ…ふふっ。これ、1度言ってみたかったのですわ。それでは…
二階堂千鶴
行きますわよ…765プロ、ファイトー!
双海亜美
おー!
水瀬伊織
おー!
(台詞数: 44)