秋月律子
すみません二階堂さん、突然押しかけて来て部屋貸してくれだなんて無理言って。
二階堂千鶴
海美がお世話になってるボランティア団体の頼みですもの、お安いご用ですわ。けど何しますの?
秋月律子
急なスポンサーとの打ち合わせが入ったんですけど、私らの活動拠点は今改装中なんです。
秋月律子
向こうも多忙で都合が今日しかつかないというし、他に当ても無いものですから。
二階堂千鶴
ボランティアも大変ですのね。ご自由にお使い下さいな、後で飲み物でもお持ちしますわ。
二階堂千鶴
さて。今日も暑くなりそうですし、アイスコーヒーが良いでしょうね。…あら?
水瀬伊織
ちょっとアンタ。この私をいつまで待たせんのよ、さっさと案内しなさい?
二階堂千鶴
ごめんなさい。ウチは朝はやってませんの、営業時間はお昼の…
水瀬伊織
何寝ぼけた事言ってるの?こんな貧乏くさい店に客として来るわけないじゃない。
二階堂千鶴
なっ!?
秋月律子
あ、伊織様!すみません、こちらはスポンサーの方のお嬢様なんです。伊織様、会長は?
水瀬伊織
急用で来れないわ。私が代理で来て何か文句でもあるの?
秋月律子
と、とんでもない。こちらへどうぞ、ご案内致します…すみません、部屋お借りします。
二階堂千鶴
どうぞ。何なんですの、あの小娘は…
水瀬伊織
で?今回は何作りたいって言ってるの?
秋月律子
はい。デストルドーの怪人に比べ、海美や翼達は空を飛ぶのが苦手です。
秋月律子
そこで、今回空中戦を支援する為の航空機を開発しておりまして。
水瀬伊織
ふーん、いくらぐらいかかるの…って何よこの金額は。これを払えって言うの?
秋月律子
あ、いや。金額は既に会長も了承済みでして、今回はパイロットの手配についての打ち合わせを…
水瀬伊織
はあ?何よそれ、こんなに払わせた上に人まで雇えって?冗談じゃないわ、お断りよ。
秋月律子
い、いやしかし。資金や人材の手配については会長もご納得済みで…
水瀬伊織
いい?アンタらに出してるお金はね、お父様のポケットマネー、我が家の資産なの。
水瀬伊織
つまり、いずれ私が相続する予定のお金なのよ?無駄遣いされちゃたまんないわ。
秋月律子
伊織様。デストルドーが世界を支配すれば、お金が役に立たなくなるかもしれないんですよ?
水瀬伊織
何よ、だから今のうちに自分達がじゃんじゃん使ってやるから感謝しろとでも言いたいわけ?
秋月律子
いや、そうではなく。私達はあくまでも世界を守る為に…
水瀬伊織
…ふん。なら、正義とやらの為にどこまでやれるか見せてもらうわ。
水瀬伊織
そうね、土下座でもしてもらいましょうか。物乞いにはぴったりでしょう?
秋月律子
なっ!?
水瀬伊織
あら、出来ないの?世界を守るなんてのは口だけってわけね。
秋月律子
くっ。わ、分かりました…
二階堂千鶴
失礼しますわ、お飲み物をどうぞ…って、律子さん!?何やってるますの?
水瀬伊織
あはは、そうそうなかなか上手いじゃない…あらありがと、そこ置いといて。
二階堂千鶴
…(パシン)
水瀬伊織
きゃっ?ちょっと、いきなり何すんのよ!?
秋月律子
二階堂さん!?
二階堂千鶴
わたくしのお店で無作法な真似は許しませんわ、出て行きなさい。
水瀬伊織
な、何よ偉そうに。私にこんな真似してただで済むとでも…
二階堂千鶴
偉そうなのはどちらです、1人では何も出来ない小娘が。自分の力で何かなさった事はおあり?
水瀬伊織
こ、この…覚えてらっしゃい!
秋月律子
すみませんでした二階堂さん、お見苦しい所を。ですが、その…
二階堂千鶴
心配無用ですわよ。まともな経営者なら、こんな事で支援を打ち切ったりはしないはずですわ。
秋月律子
(数日後)高木総裁、パイロットが手配出来たって本当ですか?もう来てる?なら、挨拶に…
水瀬伊織
遅かったわね、待ちくたびれたわよ。
秋月律子
伊織様!?どうしてここに。ってその格好、もしかして…?
水瀬伊織
言ってくれたわよねあの女。だから、お嬢様に何が出来るか、見せてやる事にしたの。
水瀬伊織
私が守ってやってるってアイツに教える時が楽しみだわ。すごい顔するわよ、見ものよねきっと。
秋月律子
伊織様。…実戦は厳しいですよ、覚悟は出来てますか?
水瀬伊織
もちろんよ。水瀬伊織、マイティーセーラーズのパイロットとして着任します、よろしくね?
秋月律子
はい。…ようこそ、マイティーセーラーズへ。これからよろしくお願いするわ!
(台詞数: 50)