七尾百合子
……
七尾百合子
……あれ? ここ、どこだろう?
七尾百合子
私、確か事務所で本を読んでで、それから……
中谷育
……! に、にんげん!
七尾百合子
あ、育ちゃん!
七尾百合子
あ、育ちゃん! ってその格好は?
中谷育
た、大変だ! 女王さまに知らせないと…!
七尾百合子
あ、ちょっと待って! 育ちゃん!
七尾百合子
……この穴の中に入っちゃったみたい。
七尾百合子
少し怖いけど、育ちゃんを追いかけなきゃ…!
七尾百合子
……どこまで続いてるんだろう?
七尾百合子
あ、大きなお部屋が見えてきた。あそこにいるのかな?
水瀬伊織
…っで、アンタそのまま逃げてきたの?
中谷育
だって、すごくこわくて……
水瀬伊織
いいこと? 私達の存在は、人間には絶対知られたらいけないんだから。
水瀬伊織
もし知られたら……
七尾百合子
見つけた! 育ちゃん!
中谷育
おっかけてきた⁉︎
水瀬伊織
ア〜ン〜タ〜ね〜‼︎
七尾百合子
あれ? 伊織ちゃんも居る?
水瀬伊織
はぁ? 私はアンタみたいな人間なんて知らないわよ‼︎
水瀬伊織
人間に知られた以上は仕方ないわね……
水瀬伊織
おとなしくこの子達のエサになってしまいなさい‼︎
七尾百合子
え、エサ⁉︎
七尾百合子
え、エサ⁉︎ 私なんて食べても美味しく……
七尾百合子
あぁ、でも、こういうピンチな時にはどこからともなく不思議な事が起こって……
七尾百合子
どこからともなく正義の味方が私を助けて、最後にはお姫様抱っこで連れて帰って……
中谷育
女王さま……このにんげん、食べたらいけない気がする……
水瀬伊織
私も流石に食べさせたくは無いわ……
水瀬伊織
とりあえず、さっさと起きなさい!
七尾百合子
え?
七尾百合子
……
七尾百合子
……はっ⁉︎
七尾百合子
……夢?
七尾百合子
…この本を読んだせいかな?
七尾百合子
【不思議の国の蟻巣】
(台詞数: 36)