横山奈緒
プロデューサーさん、プライベート携帯でえらい長電話しとるな、珍しい。
水瀬伊織
仕事人間のアイツが仕事以外であんなに話してるの初めて見たわね。誰かしら。
三浦あずさ
話の内容からすると多分、千鶴ちゃんのお兄さんじゃない?よく一緒に飲みに行くんですって。
水瀬伊織
へえ、それ初耳。どこで知り合ったのかしら。
三浦あずさ
何でもたまたま同じ居酒屋で会う事がよくあって、何度目かの時に一緒に飲もうかって事になって。
三浦あずさ
そこで初めて自己紹介して、お互いびっくりしたそうよ。
横山奈緒
へえ、面白い偶然ですね。そうそう、アニキといえば…
横山奈緒
私のアニキ、最近千鶴さんに会わせろてしつこいんですよ。どうも気に入ったみたいで。
水瀬伊織
…また?今度は奈緒のとこなの、たしかサッカー選手だったわよね?
横山奈緒
うん。最近私と千鶴さん、アニキんとこのチームを番組で取材訪問したんよ。
横山奈緒
そん時千鶴さんがチームスタッフさんとかにまで色々気配りしてたんに好印象持ったみたいでな。
水瀬伊織
大したセレブですこと。
横山奈緒
あと、取材終わって少し経ってから千鶴さんが馬肉をアニキに差し入れしたのが良かったとかで。
水瀬伊織
奈緒のお兄さん、馬刺しが好物なの?
横山奈緒
ん?ああ違う。馬肉って貼ると肉離れとかに効くんよ。そん時アニキ、ちょっと怪我しとってな。
横山奈緒
「公表してないのに何で分かったんや!?」って驚いてな。
水瀬伊織
千鶴はそういうのよく見抜くもんね。
三浦あずさ
小さい時から親御さんがちょっと風邪引いたとかでもすぐわかったそうよ。
横山奈緒
セレブが何でこんな民間療法知っとるんやって聞かれて返事に困りましたけどね。
横山奈緒
…で、まあこんな気遣いの出来るしかも美人が嫁さんなら最高やとか馬鹿な事言い出してな。
横山奈緒
一応、大金持ちのエリートと超イケメンの二人がライバルやから諦めえとは言ったんやけど。
水瀬伊織
ちょっと、私の兄さんを巻き込まないでよ。勝手に二人で争ってちょうだい。
水瀬伊織
けどなんだってまた千鶴はこうも近しい人にばかりモテるのかしら。
三浦あずさ
昔からだったそうよ。最初は見た目はともかく言動でそう好印象でもないそうなんだけど、
三浦あずさ
ある程度知ると気立ての良さとか気配りが出来る点とかに惹かれる人が多かったそうね。
三浦あずさ
おまけに八方美人というか、誰にでも優しくするから勘違いされて大変な事もあったんですって。
横山奈緒
へえ。あずささん、えらい千鶴さんの事詳しいですね?
三浦あずさ
え?あ、ああそうね。お友達ですもの、そういうお話とかもするのよ。
横山奈緒
(千鶴さん、自分の過去話とかするようなタイプには思えんけどなあ?)
水瀬伊織
…
横山奈緒
ま、アニキもスキャンダルは避けたいやろうし、そう無茶はせんやろうけど。
横山奈緒
けどこの争奪戦、どうなるんやろ。本命は伊織んとこで次点は翼、私のアニキは穴ってとこかな?
水瀬伊織
…私ならこの中より先に、千鶴に義姉が出来る方に賭けるけどね。
横山奈緒
へ?
三浦あずさ
…あ、もしもし?この前は助かりました、実家にまで送っていただいて。
三浦あずさ
あの時はすみません、両親が変な事言っちゃって。それはそうと、千鶴ちゃんの事でまたちょっと…
三浦あずさ
ええ、そうなんです。良かったら今度、お会いしてお話出来ませんか?
(台詞数: 37)