水瀬伊織
今回のドラマは、淀ノ木 一茶さんの許可をもらって作成するドラマよ。
篠宮可憐
……と言うことは題材は……
中谷育
「大きな古時計」だよね。
水瀬伊織
そう。一茶さんのドラマの中で、大元はアメリカ人の方がイギリスで聞いた話を元にしたって
水瀬伊織
書いてあったけど、これはその時聞いた話の内容よ。
篠宮可憐
(ゴクリ)
中谷育
(ゴクリ)
水瀬伊織
イギリスのピアスブリッジに、「ジョージホテル」があるわ。
水瀬伊織
そこはかつてジェンキンズ兄弟と言う二人が経営していたの。
水瀬伊織
ホテルのロビーには、お兄さんが生まれた日にあるものが置かれたわ。
篠宮可憐
……それが……
水瀬伊織
そう。高さが二メートルを超える、大きな時計なのよ。
水瀬伊織
この時計はとても正確で、当時の交通機関であった馬車の発車時間をこれで見ていた人がいた位よ。
中谷育
ずーっとやすまずにがんばってたんだね♪
水瀬伊織
……ところが……
水瀬伊織
兄弟の弟が病気の為に亡くなった時から、おかしなことが起こり始めたの……
篠宮可憐
え?え?
水瀬伊織
それまで正確に刻んできた時計が、突如として狂い始めたのよ。
水瀬伊織
いくら修理をしても修理をしても治らず、遂には1日に15分も遅れるようになってしまったわ……
中谷育
なんかこわいね……
水瀬伊織
それから1年後、後を追うようにお兄さんも亡くなったの。訃報を聞いた友人がホテルに来ると
水瀬伊織
ロビーで故人を偲んでいたわ。そしてその内の一人がふと時計をみて驚いたわ。
水瀬伊織
なんとお兄さんが亡くなったその時間で、時計が止まっていたのよ……
篠宮可憐
ひえぇ……お兄さんが亡くなったその時に、時計も亡くなってしまったんですね……
水瀬伊織
その時計は、今もその時間、11時5分で止まったままになっているそうよ。
中谷育
「大きな古時計」のうたそのままだね……
水瀬伊織
まぁその兄弟が100才まで生きていなかったり、いくつかは違いがあるけどね。
篠宮可憐
勉強になりました。またこんな話があったら教えてくださいね。
水瀬伊織
いいわよ。また話を仕入れてあげるわ。
(台詞数: 29)