深緑の世界制服
BGM
bitter sweet
脚本家
親衛隊
投稿日時
2015-07-03 21:52:22

脚本家コメント
深緑の世界で制服を揺らすメイド。
前作 喫茶授業
http://m.ip.bn765.com/app/index.php/drama_theater/info/uid/1300000000000031424/seq/374

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北沢志保
今日も森は深緑、爽やかな空気が心地良い。
北沢志保
その中にぽつりと建つ、お洒落で小さな喫茶店。
北沢志保
店内に流れる静かな音楽は、まるで時間の流れを表すかのよう。
北沢志保
そんなゆったりとした空間でテーブルを囲む、いつになく真剣な表情の店長と私。
水瀬伊織
「……完璧ね」
北沢志保
箱に詰められていたそれを広げて、店長はうっとりした表情を浮かべた。
水瀬伊織
「この色、この形、やっぱり私のセンスに狂いはないわね」
北沢志保
「可愛い……」
水瀬伊織
「でしょ? じゃあ早速着てちょうだい」
北沢志保
「え?」
水瀬伊織
「なに呆けてんの。あんたの制服でしょ?」
北沢志保
「あ……はい! 着替えてきますねっ」
北沢志保
――――――
北沢志保
「ど、どうですか?」
水瀬伊織
「……完璧ね」
水瀬伊織
「この色、この形、やっぱり私のセンスに狂いはなかったようね」
北沢志保
どこか既視感。
水瀬伊織
「ま、私には敵わないにせよ、あんたも可愛いから当然よね」
北沢志保
「か、可愛い……」
水瀬伊織
「そうよ! この伊織店長の存在も相まって、まさに鬼に金棒。お店も安泰ね!」
北沢志保
「安泰といえば店長、前から気になってたんですけど」
水瀬伊織
「あら、なぁに?」
北沢志保
「このお店、私が入ってから、お客さんって誰も来てませんよね……?」
水瀬伊織
「……」
北沢志保
ここ数日、私が珈琲と格闘している間、店長は片時も離れず指導をしてくれた。
北沢志保
……入口の扉には営業中の札がかかっていたのにも関わらず、である。
北沢志保
業務に集中出来たから、私にとっては有難いのだが……
北沢志保
もし、なにか気を使ってくれたのならと思うと――申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
水瀬伊織
「……とよ」
北沢志保
「え?」
水瀬伊織
「あんたが入る前から、ずっとよ!」
北沢志保
唖然とした。
北沢志保
私が記念すべき第一号だったようだ。
水瀬伊織
「……なにか景品を上げようと思ったくらいね」
北沢志保
「ま、まあ、こんな森の中に人なんて来ませんよね」
北沢志保
我ながら苦しい。
水瀬伊織
「というか、あんたはなんでここに来ることが出来たのよ?」
北沢志保
「それは……」
北沢志保
「言わないとダメ……ですか?」
水瀬伊織
「無理にとは言わないわ。でも言わないと、制服……脱がしちゃうかもね」
北沢志保
「……ネコさんを追いかけて」
水瀬伊織
「猫?」
北沢志保
「はい。黒い……」
水瀬伊織
「あーなんというか、可愛い趣味ね」
北沢志保
「だ、だからあまり言いたくなかったんです!」
水瀬伊織
「ん。でも……そうか、猫か……」
北沢志保
数秒、なにやら思案して――
水瀬伊織
「閃いたわ!」
北沢志保
あまり期待を込めないで送った視線を跳ね除けて、店長は声高に言った。
水瀬伊織
「お店のテーマよ!」

(台詞数: 50)