水瀬伊織
はぁ……律子、ちょっと私の愚痴に付き合ってくれるかしら……
秋月律子
いきなりどうしたのよ、何かあったの?
水瀬伊織
いや、エミリーが日本の事を勘違いし過ぎでツッコミ疲れちゃってね……
秋月律子
ふーん……で、何をやらかしたのよ一体……
水瀬伊織
まずね、最初に見かけた時はこれが日本の風習なんですね♪とリサイタルをしてたのよ……
秋月律子
リサイタル……それのどこが日本の風習になるのよ?
水瀬伊織
いや、場所が土管の積まれた空地だったのよ……これぞ日本のリサイタルだってノリノリで……
秋月律子
あ、なるほどジャイ○ンリサイタル……確かに日本人全員の脳に焼き付いてる風景だけどさ……
水瀬伊織
で、私が何をしてるか聞きに言ったらつまらない物ですがって言ってね……
秋月律子
何をもらったの?
水瀬伊織
空地に落ちてたゴミ渡して来たのよ!文字通りつまらない物渡してどうすんのよ!
秋月律子
日本語って無駄に謙遜が多いから勘違いしちゃったのかしらね……
水瀬伊織
で、それを突っ込んだら後で山登りをするって聞いたから心配になって着いて行ったのよ……
水瀬伊織
そしたら山に登るなり「ファイトーッ!」と叫んでキラキラした目で私を見てきて……
秋月律子
……いっぱーつ!って言ってあげたの……?
水瀬伊織
うん、言わないとテコでも動きそうに無かったし……
秋月律子
そ、それは災難だったわね……
エミリー
そんな……私の言動がそんなに伊織様にご負担をかけていたなんて……
秋月律子
エミリー?あんたいつからそこにいたのよ……
エミリー
えっ?私声はかけたつもりですが……
エミリー
ごめんください、どちら様ですか?エミリー・スチュアートがやってきました。
エミリー
お入り下さい。ありがとう……と挨拶をしてから部屋に入りましたよ?
水瀬伊織
一人で全部やってどうすんのよ!返事聞いてから入んなさい!
エミリー
も、申し訳ありません!この度はとんだ失態を……
エミリー
お詫びとしてこの場で剃髪させていただきます!(バリカンを取り出す)
水瀬伊織
やめなさーい!そもそもなんでバリカンなんか持ってんのよ!
エミリー
えっ?日本の大和撫子は失態を犯した時は剃髪をして詫びるのでは無いのですか?
秋月律子
エミリー、それ日本の風習じゃないから!それやった人ドン引きされたから!
エミリー
そうですか……ではお詫びは身体で支払います……(服を脱ごうとする)
水瀬伊織
それも日本の風習じゃないから!間違ってもプロデューサーや社長の前でやるんじゃ無いわよ!
エミリー
そ、そうですか……ではお詫びに土下座をさせていただきます……
秋月律子
いや、別にそこまでする必要は……
エミリー
いえ、これは私の誠意の問題です、誠意を示す為にこの焼けた鉄板の上で土下座を……
水瀬伊織
それも日本の風習じゃないわよ!そんな風習あったら日本人みんな火傷だらけでしょうが!
秋月律子
誰よエミリーにカ○ジ読ませたのは……
エミリー
これも駄目ですか……では事務所のお菓子が切れてるのでそれを買って来ましょうか?
秋月律子
まあ、どうしても詫びたいって言うならやれば良いんじゃない?もうツッコミ疲れたし……
エミリー
はい!では切腹して皆様にお菓子を買ってまいります!
水瀬伊織
切腹してどうすんのよアンタはーっ!
エミリー
えっ?自腹を切ると言うのは切腹とは違うのですか……?
秋月律子
……エミリー、お菓子買って来なくて良いからそこに座りなさい。
エミリー
はい、座りましたが……
秋月律子
エミリー、知ってる日本の風習について全て話しなさい……
エミリー
そ、その心は……?
秋月律子
その勘違いしまくった日本の知識を今から全部正してやるって言ってるのよ!
水瀬伊織
私も付き合うわよ律子!今日は家に帰れると思わない事ね!
エミリー
Oh……
(台詞数: 47)