松田亜利沙
……いやー、壮観ですね、今回製作するリアルお菓子の家。
松田亜利沙
リアルに人が住めるサイズで、なおかつリアルに食べられるお菓子!
松田亜利沙
さ・ら・に!最重要なのは、春香さんや美奈子ちゃんといった一流アイドルが作り上げた点!
天海春香
もう、亜利沙ちゃんったら。そんなに興奮するなら……
天海春香
もう、亜利沙ちゃんったら。そんなに興奮するなら……ギャラとして、この家を貰うのはどうかな?
松田亜利沙
おおっ!それはアイドルちゃんマニアとして、至高の極み!
松田亜利沙
……いや、ダメです。ファンの皆さんのためのものなんですし。そもそも持ち帰れません。
天海春香
まあ、冗談だからね。あんまり真面目にとられても……
松田亜利沙
……あの、春香さん。
松田亜利沙
アイドルちゃんになってみて分かる、現実の世知辛さって有りますよね……
天海春香
……どうしたの、亜利沙ちゃん?昨日睡眠不足で、頭が回ってないとか。
松田亜利沙
春香さん、ありさだって、たまには物思いにふけるのですよ。
松田亜利沙
……あのですね、ファンの皆さんから、ありさ達たくさんプレゼントを頂きますよね。
松田亜利沙
その中には、バレンタインのチョコみたいに食べ物も有りますけど……
松田亜利沙
……そのまま「処分」しちゃいますよね。
天海春香
……うん、そうだよね。
松田亜利沙
いや、その判断は正しいのですよ。悪意が無いにしても、食中毒やアレルギーの心配も有りますし。
松田亜利沙
でも……ファンの方が心を砕いて選んで、少なくないお金を捧げてくれた贈り物を無下にするのは、
松田亜利沙
……ありさ、どうしても罪悪感が湧いてくるんです。昔ありさは「贈る側」でしたし。
天海春香
……難しいよね。心の中での応援や、ライブでの声援だけでなくて、特別な事をしてくれたんだし。
天海春香
……実は昔、私もね、そのことでプロデューサーさんとケンカしちゃったんだ。
天海春香
全部は食べられないけど、一口ずつでも食べた方がいいと思いますって。私は「作る側」だから。
天海春香
プロデューサーさん、それが危ない事をこんこんと話して、説得されたけど……
天海春香
最後にね、食べ物は渡せないけど、食べ物に託された『想い』はキチンと受け取りなさい、って。
天海春香
……それから、贈ってもらったプレゼントを自分の目で全部見るようにしてるんだよ。
松田亜利沙
……春香さん、それにプロデューサーさん!ありさ達『贈り手』の想いは、届いているんですね!
天海春香
もちろんだよ。それを受け止めるのが、アイドルなんだと思う。
田中琴葉
……そうだよね。贈り手の『想い』は、きっと伝わってますよね……
松田亜利沙
わ、ビックリしました!琴葉ちゃん、どうしたんですか沈んだ顔をして。
田中琴葉
……去年のバレンタインにね、ツアーの感謝の思いとかを詰めて、プロデューサーに贈ったけど……
田中琴葉
そのときのチョコの感想、まだ聞けてないなって……。食べてもらえなかったのかな。
天海春香
お、落ち着いて琴葉ちゃん。きっとタイミングが無くて、話を切り出せてないだけだよ。
松田亜利沙
そ、そうですよ!それにアイドルちゃんのチョコは、賞味期限無限の『魔法』が掛かってるんです!
田中琴葉
うん……そうだといいかな。今年のバレンタインに、まとめて聞いてみようかな。
松田亜利沙
琴葉ちゃん〜!アイドルちゃんが見せちゃダメな顔になってますよ!立て直してください!
(台詞数: 35)