水瀬伊織
『ステージに立つ彼女を見て思う』
水瀬伊織
『やっと…やっとここまでこれたんだと』
水瀬伊織
『思えばよく諦めなかったなぁと思う』
水瀬伊織
『始めの頃は俺を全然信用してくれなくて…敵視していたと言っても過言ではないかもしれない』
水瀬伊織
『やっと取ってこれた仕事に文句を言われたときは大喧嘩したっけなぁ』
水瀬伊織
『オーディションに落ち、レッスンも上手くいかず、それでも周りは皆前に進んで…』
水瀬伊織
『なんとか慰めようと手を伸ばしたら、あいつ払いやがったんだよな…』
水瀬伊織
『カチンときたんだけど一瞬「やってしまった」って顔を見せられて…』
水瀬伊織
『目に涙を溜めてそんな顔されたら怒ることも出来なくて…』
水瀬伊織
『ホント、ズルいヤツだよお前は』
水瀬伊織
『彼女が本当は心優しい女の子だというのはとっくに知っている』
水瀬伊織
『その性格ゆえに素直になれず、隠そうとしているのも』
水瀬伊織
『そして、そんな彼女に惹かれ始めている俺の心も…』
水瀬伊織
『しかし彼女はアイドルで、俺はプロデューサー』
水瀬伊織
『そんな関係になるなんて許されないことはよく分かっている』
水瀬伊織
『この想いは表には決して出さず、ずっと隠していくことになるだろう』
水瀬伊織
『当然だ。俺が惹かれている彼女の「夢」を、プロデューサーである俺が壊すわけにはいかない』
水瀬伊織
『そう、あってはならないんだ』
水瀬伊織
……っ!
水瀬伊織
~♪(パチッ)
水瀬伊織
『あのバカ…』
水瀬伊織
『こっちは必死に考えないようにしてるのに…』
水瀬伊織
『………』
水瀬伊織
『いつか…』
水瀬伊織
『いつかあいつは…俺の手を離れ、飛び立っていくんだろう…』
水瀬伊織
『…やべ、自分で言っててちょっと泣けてきた』
水瀬伊織
『情けない、なんてザマだよ』
水瀬伊織
『それに比べて彼女はあんなにステージで輝いてて…』
水瀬伊織
『どんどん俺から遠く離れていって…』
水瀬伊織
『でも、そんな彼女に俺は惹かれていて…』
水瀬伊織
『あいつの「夢」を叶えるためなら俺は…』
水瀬伊織
プロデューサー!
水瀬伊織
『…え?』
水瀬伊織
にひひ♪この伊織ちゃんの華麗なステージを見て言葉も出ないのかしら?
水瀬伊織
『…あぁ、伊織か』
水瀬伊織
もう!せっかくこの伊織ちゃんが一番に会いにきてあげたんだからもっと嬉しそうにしなさいよ!
水瀬伊織
『いや、ちょっと考えてただけだよ』
水瀬伊織
な、何をよ?
水瀬伊織
『お前の「夢」が叶う日もそう遠くないってな』
水瀬伊織
…そ、そのことなんだけどね?
水瀬伊織
最近、もう1つだけ新しい「夢」ができたの…
水瀬伊織
『新しい夢?』
水瀬伊織
ええ…
水瀬伊織
その夢は…アンタが一緒にいてくれないと叶わないのよ
水瀬伊織
『それって…』
水瀬伊織
い、今はまだダメよ!
水瀬伊織
それを教えるのは…1つ目の「夢」を叶えた後…
水瀬伊織
だから…頑張ってついてきなさい?へっぽこプロデューサー♪
水瀬伊織
『まったく、こっちはなんとか諦めようとしていたのに…』
水瀬伊織
『本当、ズルくて…素敵な女性だよお前は』
(台詞数: 50)