所恵美
にゃはは!ゴメンね〜!またみんなで伊織の別荘押し掛ける形になっちゃって!
エミリー
伊織さん、度々ご迷惑おかけします…。
水瀬伊織
別に良いわよ!元はと言えば、プロデューサーのスケジュール管理が悪いんだから!
所恵美
そう言わないでよ。GWの帰省ラッシュに+して北陸新幹線開通での北陸観光ブーム…
所恵美
最終電車のチケット取るだけで、いっぱいいっぱいだって言ってたんだから…
水瀬伊織
その辺もしっかり予測してのプロデューサーでしょ!?
水瀬伊織
せっかく、この完璧な伊織ちゃんが予定より早く仕事終わらせたのに…
水瀬伊織
最終電車まで8時間も待ち惚けだなんて、信じられないわよ!!
所恵美
ま、そのお陰でまた こうやって伊織の別荘に遊びに来れたんだけどね〜!にゃはは!
エミリー
それにしても、こちらの別荘は軽井沢のと違って古風な趣がありますね!
エミリー
私、大変興味深いです!!
水瀬伊織
そうね。この金沢の別荘は、ひいおばあ様の意向で和風にしてるのよ。
水瀬伊織
ひいおばあ様は、金沢の町や雰囲気をとても愛してた方だったからね…。
エミリー
それは素晴らしいお方です!!
エミリー
小京都と呼ばれる趣ある金沢の町並みに合わせた造りに、私、大変感銘を受けています!!
所恵美
…でも、玄関の甲冑だけ、なんかミスマッチじゃなかった?
エミリー
…そういえば…確かに、あれは欧州…恐らく仏蘭西国の甲冑だったような…
水瀬伊織
あら?さすがはエミリー!詳しいわね!
エミリー
はい!世界史の教科書で見た記憶がありますから!
水瀬伊織
…あれはね、ジャンヌ・ダルクの甲冑なの。
エミリー
なんと!?あの仏蘭西国の撫子のなのですか!?
所恵美
でも、何でこんな和風の家の玄関にあんの!?
水瀬伊織
…あれはね、小さい頃ひいおばあ様が私が生まれた時に買ってきた物なの。
水瀬伊織
ジャンヌ・ダルクのような強く、自分を持った燐とした女性になるようにって…。
水瀬伊織
まぁ、甲冑自体本物かレプリカかはわからないけどね。
エミリー
…でも、何で甲冑を…?
所恵美
あ、な〜るほどね。
エミリー
??どういう事でしょうか?恵美さん?
所恵美
ほら、伊織の誕生日って、こどもの日…でしょ?
エミリー
………
エミリー
………あ!成る程!!
水瀬伊織
そう、ひいおばあ様が端午の節句と結びつけて買ってきた物なのよ。
水瀬伊織
ひいおばあ様からは、誕生日の度にあの甲冑見せられながら…
水瀬伊織
ひいおばあ様からは、誕生日の度にあの甲冑見せられながら…さっきの話をよく言われたわ…。
所恵美
…伊織…その、ひいおばあちゃんって…
水瀬伊織
…もう8年も前の話よ。
水瀬伊織
家に置いておくと思い出しちゃうから、こっちに移してもらったのよ…。
所恵美
………
エミリー
………
所恵美
………だ〜いじょうぶっ!!伊織!伊織はその甲冑に相応しい女性になってるって!
所恵美
アタシは歴史には疎いからアテになんないかもしんないけど…保証できるよ!
エミリー
私も同感です!伊織さんは気丈で、努力を惜しまず、仲間思いで…
エミリー
ジャンヌ様に負けない程の大和撫子の精神をお持ちです!!
エミリー
ひいおばあ様も、きっと同じように思われている筈…いや、思っています!
水瀬伊織
……あんた達……
水瀬伊織
………その………ありが…と……
所恵美
ん?聞こえないな〜?もう一回!
水瀬伊織
うるさいわねっ!ありがとうって言ってるの!恵美、二度も言わせないでよね!!
所恵美
にゃはは!エミリー、覚えておきな〜!これも日本の大和撫子の精神、『ツンデレ』だよ!!
水瀬伊織
あ〜っ、もう!うるさい!うるさい!うるさぁ〜い!!
(台詞数: 50)