シニガ未来ちゃん2 (シーン6)
BGM
地球ミラーボウル
脚本家
Kozzy
投稿日時
2015-04-04 22:00:45

脚本家コメント
 「シニガ未来ちゃん2」、シーン6です。
もし途中から見る方は、最初から見てもらえると嬉しいです♪
 旅芸人一座から独り立ちし、1人で道化師を続けるスバル。
少しずつ実績を積み、とうとうお偉い様の前に芸を披露するまでに登りつめます。

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永吉昴
「さっ、オレのジャグリングも いよいよ大詰め!」
永吉昴
「まずは、赤い玉。お次はオレンジ、」
永吉昴
オレはイタリアのあちこちを旅をしていき、ついに公爵様の前で披露することとなった。
永吉昴
まっ、どんな偉い人だって関係ないさ。オレの芸は普段と変わることはない。
永吉昴
「それから黄色…、緑、そして青、おまけに紫!」
水瀬伊織
「いろいろな色の玉が回って、まるで虹のよう……」
永吉昴
(公爵様がオレの芸に釘付けになってる。さー、仕上げだ!)
永吉昴
「そして仕上げは、"虹の空に輝く太陽"でござーい!」
永吉昴
金色に輝く大きな玉は、一段と高く、ぐるぐると回り続けると、
水瀬伊織
「メラヴィリョーゾ(素晴らしい)!面白かった~♪」
永吉昴
「公爵様に気に入っていただき、光栄でございます!」
水瀬伊織
「久しぶりに、楽しい時間を過ごせたわ」
水瀬伊織
「………ねぇ、アンタ」
永吉昴
「はい」
水瀬伊織
「アンタでよかったらでいいけど、私に仕えない?」
永吉昴
「……と、申しますと?」
水瀬伊織
「ここに住まない?って言ってるの!」
水瀬伊織
「部屋も食事も用意する代わりに、私に芸を見せるだけでいいの」
水瀬伊織
「どこかで公演したいなら、私がスポンサーになるわ」
水瀬伊織
「どう?悪い取引じゃないと思うのだけど」
永吉昴
「………」
永吉昴
「………申し訳ありませんが、遠慮させていただきます」
永吉昴
「オレは1人でいる方が気が楽ですし、公演となると お金がかかってしまいますから」
永吉昴
「例え辺境の村に1人でも誰か住んでいたら、そこに向かって笑顔にしたいんです!」
永吉昴
「ですから…、ごめんなさい」
水瀬伊織
「………そう、残念ね」
水瀬伊織
「私のワガママが、あなたの夢の邪魔になるのなら、諦めるしかないじゃない!」
水瀬伊織
「でも、たまにはここに来て芸を見せてね。約束よ!」
永吉昴
「はい、近くに立ち寄りましたらお邪魔させていただきます!」
永吉昴
…………
永吉昴
この先も、オレの理想が変わる事はなかった。
永吉昴
行くところどこでも、オレが空中で回すバトンやリング、たいまつが飛び交い、
永吉昴
さまざまな色の玉がつくりだす虹や、"虹の空に輝く太陽"が、人々の目を奪っていった。
永吉昴
そして、オレを囲んだ人達の顔は、微笑みに満ちて、笑い声と喝采のどよめきが響き渡った。
永吉昴
このまま続けていけば、みんなに笑顔を届ける!
永吉昴
……………と、思っていたんだけどな。
水瀬伊織
『シーン7に続く』

(台詞数: 37)