ロコ
と、ここまでがロコのサクセスストーリーです!
水瀬伊織
なるほどねぇ、じゃああの街はもうゴーストタウンなのね。
ロコ
ご、ゴーストなんて出ませんよ!そんな非サイエンスな……
水瀬伊織
いやそういうことじゃなくて……
水瀬伊織
って、お化けが怖いのによくあんな街で一人でいられたわね。
水瀬伊織
夜とか一人で寝られたの?
ロコ
そ、それが……実はイオリの言う通り、誰もいない街はいくら知ってるところでもホラーでした。
ロコ
ミッドナイトはとくに。だから、ロコ実は夜はあんまり寝てないです。
水瀬伊織
……
ロコ
まあ、だから人一倍お昼寝してるんですけどね!
水瀬伊織
あんた、これから行くところあるの?
ロコ
え、それは……
水瀬伊織
そ、じゃああんた私達と一緒に住みましょうよ!
ロコ
な、なんですかその超展開!?
水瀬伊織
行くところが無いならちょうど良いじゃない!私も同年代の友達が欲しかったところだし。
ロコ
と、ともだち……
ロコ
あ、でもでも!イオリは良くてもファミリーにご迷惑なのでは!?
水瀬伊織
大丈夫よ!さっきあんたパパにすっごく気に入られてたじゃない!ノープロよ!
ロコ
あ、あの……でも
水瀬伊織
それだけじゃないわ。これからいく街はこの国で一番大きな都市よ!
ロコ
ロコがシティーガールに……
水瀬伊織
そして学校にも入れてくれるわ!きっと友達もたくさん出来るわよ!
ロコ
たくさん……
水瀬伊織
さらに極めつけは!
ロコ
極めつけは?
水瀬伊織
家にはだいたい誰かいるはずだから、鍵の心配はしなくて良いわ。
ロコ
あ、それなら……
ロコ
あ、それなら……じゃなくて!ロコ、実は他に行きたいところがあるんですよ!
水瀬伊織
さっきまで無かった風だったじゃない!?いったいどこよ?
ロコ
あの、海をみたくて。
水瀬伊織
……そういえば、見た事無かったんだっけ?でも、それなら後で見に行けば……
ロコ
違うんです!きっとロコ、一人で見に行かなきゃ行けないんです。
ロコ
あ!決してイオリが好きじゃないと言うことじゃなくて、むしろ逆で!
ロコ
イオリは優しいから、きっとずっと甘えちゃいます。それじゃダメです。
水瀬伊織
あのね、家族に甘えて何が悪いのよ!ロコは一人だったから分からないかもしれないけど!
ロコ
ロコ、この靴でもっと色んな所を歩きたいんです!ワールドワイドに!
水瀬伊織
……その靴って、さっき言ってた……
ロコ
ロコは確かにロンリネスだったけど、こうして靴屋さんと繋がってます。
ロコ
そんな風に、イオリとも、離れたところでリンクしてたいです。
水瀬伊織
出来るの?歩くのも苦手なあんたが。
ロコ
これからです、まだプロローグも良いとこですから。
水瀬伊織
一人で寝られないのに?
ロコ
えへへ、イオリの事を思い出したらきっとノープロです。
水瀬伊織
怖い人とかも居るわよ!
ロコ
え、それはちょっと……
水瀬伊織
……これ、持っていって。旅のお守りだけど、もとから神様付きの伊織ちゃんには必要無いから。
ロコ
え、あ、サンキュー。
水瀬伊織
どこへいこうか、どこだって、そこはあなたがいるところ。
水瀬伊織
っていう、その旅の神様の文言があるわ。私に出来るのはこれくらいよ。
ロコ
………………!
(台詞数: 50)