水瀬伊織
あれ?……私……
福田のり子
あ、起きたね。お疲れさま!
水瀬伊織
……あら、あんた。意外ね。
福田のり子
まあ、たまたま暇だったのがアタシだったってだけだけど。
水瀬伊織
……私、どうなってたの?
福田のり子
んーと、ちょっと疲れすぎてたみたいで、お仕事終わったらコテンと行っちゃって……
水瀬伊織
……そう。ここは?
福田のり子
福田ホーム。近かったから。しばらくしたらプロデューサーが迎えにくるから!
水瀬伊織
……迷惑かけたみたいね。
福田のり子
……はい、タオル。汗かいてたみたいだから。
水瀬伊織
……ありがとう。
福田のり子
こっちのバスタオルはおでこ用ね。
水瀬伊織
一枚で事足りるわよ!
水瀬伊織
……はあ、なんだか変な夢だったわ。
福田のり子
……なんかさ、最近困ってる?
水瀬伊織
いつも通りよ。
福田のり子
……夢ってさ、見たいものしか見えないはずなんだよね。
水瀬伊織
……何の話をしてるの?
福田のり子
何て言ったらいいのか……見たくないっていうのは、もっと根本的なものというか……うーん。
福田のり子
ほら、最初の方はセイジョウっていうかフツーな感じの夢だったんだけど。
福田のり子
あ、悪夢っぽいのも別にそこまで悪く無いからっ。そこまでね。
福田のり子
でも、最後の方……自分と世界が別々に動いてる気、しなかった?
水瀬伊織
……覚えてないわよ。
福田のり子
まあそんなもんだよねー。
水瀬伊織
で、そうだとして何で知ってるのかしら?
福田のり子
……ごめんね。あんまり見られたいもんじゃないよね。
福田のり子
でも危なかったんだって!最後の方とか、モロに連れていかれかけてたから流石に止めたし!
水瀬伊織
……止めたってどうやって?
福田のり子
え、えーと!軽く……コツンと。おでこを。
水瀬伊織
あんたか!死ぬほど痛かったんたけど!
福田のり子
覚えてるじゃん!
水瀬伊織
まあつまり、あなたは私を悪夢から救ってくれた騎士様的展開?
水瀬伊織
笑えないわよ。
福田のり子
説明が難しいなあ。まあ、とにかくああいうのは困ってる感じの人に寄ってくるんだけど。
福田のり子
とにかく伊織が悪いわけじゃないから、あんまり気にしないでね!
福田のり子
とにかく伊織が悪いわけじゃないから、あんまり気にしないでね!解決!
水瀬伊織
私は序盤からおいてけぼりなんだけど!
福田のり子
だから気にしなくて良いって、悪くないんだから何もする必要ないから。
福田のり子
でもしばらくはマークしとくね。また何が有るかわかんないし?
水瀬伊織
……頭いたくなってきたわ。
福田のり子
プロデューサー来るまでもう少しあるから寝といたら?アタシはなんか買ってくるから!
福田のり子
あ、心配しないでね!何回でも助けるから。
福田のり子
じゃ、おやすみ!
水瀬伊織
だから人の話を……っていっちゃったし!
水瀬伊織
はあ……まさかまだ夢見てるのかしら。
水瀬伊織
…………もう一回休みましょう。
水瀬伊織
さっきまであんなことがあったのに、不思議と寝ることに恐怖は無くて……
水瀬伊織
恐らくきっとその理由は、恐らくきっとさっきの言葉。
水瀬伊織
考えるほど言葉の出ない
水瀬伊織
……
(台詞数: 50)