水瀬伊織
なるほど、今日はそう言う話なのね。
水瀬伊織
とりあえず自分で納得したように見えたかも知れないけど、私にだって意味が分からなかった。
水瀬伊織
こういうのはいつも突然だし、それを知った上でこんな話を聞いているんだと、言い聞かせていた。
水瀬伊織
とにかく、このままこの場所から動かないのは絶対によくなかった。それだけは知ってるから。
水瀬伊織
悪いと思えばきっとその通りになるのがいつも通りだった。
水瀬伊織
あ、やばい。
水瀬伊織
私は自分で頭を治まるまで叩いた。
水瀬伊織
悪い気持ちになると……ゴン
水瀬伊織
頭の中に……ゴン
水瀬伊織
ものすごく、具体的に……ゴン
水瀬伊織
怖いものが……ゴン!
水瀬伊織
はあ……あんなものを、誰が頭の中にいれたんだろう。
水瀬伊織
砂が……痛い。
水瀬伊織
とりあえず靴を脱いで、そこに寝転がった。上はきっと見えなかった。
水瀬伊織
狭いわね……いつからこんな感じなのかしら。
水瀬伊織
意味わからないのは私だって同じよ。
水瀬伊織
はあ……読みにくい。どういう風の吹き回しなのよ。暗いし。
水瀬伊織
その反動で髪をかきあげると、やっぱり何も思い出せなかった。
水瀬伊織
きっと、悪いものだと言うことは、さっきからわかっていた。
水瀬伊織
なんだっけ……そう、ここから出ないと、怖いものが……
水瀬伊織
あ……ゴン
水瀬伊織
今のはきっと禁句ね。はっきりしてるわ。
水瀬伊織
私は蓋を開けて外に出た。
水瀬伊織
外は……なんだ、もうすぐ明ける夜もあるってことね。
水瀬伊織
外出ただけでずいぶん広くなったわ。余裕が出てきた証拠ね。
水瀬伊織
時計が持ち込めないのが難点だったけど、多分そんな事関係ないのよ。
水瀬伊織
……約束の時間まで暇ね。
水瀬伊織
……
水瀬伊織
…………
水瀬伊織
………………
水瀬伊織
………………………………
水瀬伊織
…………………………………………………………………………………………
水瀬伊織
もー!わかったわよ!私から動けば良いんでしょ!
水瀬伊織
何となく、もうすぐ良くなるような気がして、飛び降りようとした瞬間……
水瀬伊織
さっきのあれが……
水瀬伊織
急に……
水瀬伊織
後ろにまで座っていた。
水瀬伊織
……どうしよう。私は明らかに走って逃げようとしたけど、何も良くならなかった。
水瀬伊織
もう!もうすぐだっていうのに!
水瀬伊織
今回はかなり危ない。許してくれそうにない。
水瀬伊織
それにとっても、痛そうだった。
水瀬伊織
関係ない!関係ない!
水瀬伊織
多分叫びながらふりかえると、もうそこには悪いものは何もなかった。
水瀬伊織
……私は明るいところに行って、じっとしていることにした。
水瀬伊織
そして、トンネルを抜けると……
水瀬伊織
そこはもう、私の場所に戻っていた。
水瀬伊織
でも……
水瀬伊織
今度は目の前にいて、私はこう言った。
水瀬伊織
安心するほど気色の悪い。
水瀬伊織
きっとまた夜が来るんだって。
(台詞数: 50)