水瀬伊織
起きなさい……さあ、起きなさい……
水瀬伊織
ちょっと!起きなさいって言ってんでしょ!この変態!!
水瀬伊織
は?イオリ?イタズラ?なに言ってんのあんた。
水瀬伊織
このあたしは神様から遣わされた、あんたの命の案内人よ。
水瀬伊織
はっ!?死神!?なに失礼な事言ってんのよあんた!ヌッコ口スわよ!?
水瀬伊織
神様直々の遣いであるあたしに、人間如きが失礼な口を利かないでよね。
水瀬伊織
ま、というわけであんた、近いうちに連れて行くから、身辺整理しといた方がいいわよ?
水瀬伊織
こんな事を生きてる人間に伝えるのは、神様からの大サービスなんだから、ちゃんとしときなさい?
水瀬伊織
……なによ、その顔。そんなに死にたくないの?
水瀬伊織
しょうがないじゃない!もう決まってる事なんだから!
水瀬伊織
なんならあんたの命の蝋燭、どんぐらいの長さかストリーミング再生で見てみる!?
水瀬伊織
もう、あとほんのちょっとなのよ!?芯しかないっていうくらいよ!?
水瀬伊織
しかも、あたしが迎えに来てるって事は、あんた天国行き確定なんだから、諦めて支度しなさいよ!
水瀬伊織
や、やり残した事があるって言ったって、仕方ないって、言ってんでしょ……
水瀬伊織
そんな、怖い顔しながらボロボロ泣いてんじゃないわよ……
水瀬伊織
……ねえ、ちなみに、あんたがやり残した事って、なんなのよ。
水瀬伊織
それをやるには、どのくらいの時間があればいいの……?
水瀬伊織
……は?いつまで掛かるか分かんない!?なによあんた!人が同情してやったら調子に乗って!
水瀬伊織
こっちだって宮仕えなのよ!そんな曖昧な事で寿命伸ばすとか上司に言えるわけないじゃない!
水瀬伊織
は?51人分の約束?なんなのよそれ。あんた人間のくせに欲張り過ぎじゃない!?
水瀬伊織
……っ!だから、そんな顔で見ないでったら……
水瀬伊織
あんた、いいヤツみたいだし、あたしだってなんとかしてやりたいわよ……けど……
水瀬伊織
そういえば、あんたさっきあたしの事見て、イオリとか言ってたわよね。
水瀬伊織
そのイオリって、あたしに似てるの……?その子も、その大事な約束に、入ってるの……?
水瀬伊織
……そう。その子の事が、一番の心残りなのね……
水瀬伊織
…………
水瀬伊織
ふん!分かったわよ!仕方ないから、今回だけ特別サービスしてあげるわ。
水瀬伊織
あたしの権限で出来る範囲で良ければ、あんたの寿命、伸ばしてあげるわ。
水瀬伊織
な、なによ!そんな大きな声で言わなくったって礼の言葉くらい聞こえるっての!
水瀬伊織
大体、天国確定コースだったのが、寿命伸ばしたら地獄行きになるかもしれないのに、礼なんて……
水瀬伊織
バッカじゃないの!?
水瀬伊織
けど、それでもあんたには、やりたい事があるのよね……
水瀬伊織
せいぜいこれから先の人生、あたしに感謝しながら、その約束とやらの為に頑張んなさい。
水瀬伊織
(iPad操作)
水瀬伊織
これであんたの寿命、少しだけ伸びたわよ。正確に何年かは言えないけど、1年2年て事はないわ。
水瀬伊織
後はあんた次第よ。あたしはもう行くわ。いつかまた、会いましょう。
水瀬伊織
……いいえ、きっと会えるわ。
水瀬伊織
明日目覚めたら、あんたはこの事を、夢かなんかだとしか覚えてないでしょうけどね。
水瀬伊織
……寝たわね。
水瀬伊織
はー……こんな奴の為に、始末書かぁ……(iPad操作)はい、送信と。
水瀬伊織
……返信早いわね。
水瀬伊織
はぁっ!?左遷!?なによそれ!?確かに職務権限からちょっとはみ出したけど、左遷!?
水瀬伊織
左遷先どこよ、まったく……って、……人間に転生!?
水瀬伊織
左遷どころか、ハイパー島流しじゃない!いつどこに転生すんのよもう!
水瀬伊織
……そっか。責任取って、こいつが死ぬまで見張ってろって事ね。
水瀬伊織
選りに選ってこいつの娘に転生なんて、ホント、とんでもない大左遷だわ。
水瀬伊織
それにしても、こいつの娘に転生って事は、こいつが結婚するまで、私ずっと停職じゃないの。
水瀬伊織
する事も無いし、しばらくこいつの事、見ててやろうかしら。
水瀬伊織
それにしても、あたしの母親になるのは、どんな人間なのかしらね……楽しみだわ。
(台詞数: 49)