水瀬伊織
………お久しぶりね。プロデューサー。
水瀬伊織
びっくりしたでしょ?このビデオレター、アタシが死んじゃってからちょうど1年後に……
水瀬伊織
アタシの命日に、プロデューサーの元に届くようにしてあるのよ。
水瀬伊織
………アタシ、もう長くないみたい。周りは何も言わないけれど……自分でなんとなくわかるのよ。
水瀬伊織
目も良く見えなくなってきたし、耳ももうあまり聞こえないの。
水瀬伊織
………だから、今のうちにこのビデオレターを残しておこうと思って。私が動けるうちに。
水瀬伊織
………本当は病院で安静にしてなきゃいけないんだけど……最後にどうしてもこの場所に来たくて
水瀬伊織
こっそり抜け出してきちゃったわ。プロデューサーと、仲間たちとの思い出が詰まったこの事務所に
水瀬伊織
………
水瀬伊織
最近、アンタに告白した時の事を………良く思い出すの。
水瀬伊織
勇気を出して………素直になって……想いを告げて
水瀬伊織
そしてアンタがアタシの気持ちに応えてくれた時、天にも昇る気分だったわ………
水瀬伊織
仲間達も祝福してくれて、アンタと結ばれて、本当に幸せだった……
水瀬伊織
ずっとこの幸せが続くと思っていたの。夢のような毎日が送れると思ってた。
水瀬伊織
……………
水瀬伊織
………どうして、私はもう死んじゃうのかしら。
水瀬伊織
………どうして、もうアンタの隣に居られないのかしら。
水瀬伊織
悔しい。悔しいわ。運命が憎い………。
水瀬伊織
……………
水瀬伊織
………すごく悲しいのに、涙がもう出てこないの。
水瀬伊織
ここのところずっと泣きっぱなしだったから………涙が枯れちゃったみたい。
水瀬伊織
………このビデオレターと一緒に、アタシがいつも抱いているぬいぐるみが入っていたでしょ?
水瀬伊織
アタシの大事な宝物、ウサギのシャルルよ。アンタにあげるわ。
水瀬伊織
アタシはもう、アンタの隣には居られないけど………
水瀬伊織
この子をアタシだと思って、大事にしなさいよね。
水瀬伊織
…………
水瀬伊織
プロデューサー。アンタと一緒に居られたのは本当に短い時間だったけど………
水瀬伊織
アタシ、すごく幸せだったわ。
水瀬伊織
アタシ、輝けていたかしら?diamondのように。
水瀬伊織
きっと輝けていたわよね。アンタにプロデュースしてもらっていたんだもの。
水瀬伊織
……………
水瀬伊織
ねえ、最後に1つだけお願いがあるの。
水瀬伊織
もし、もしも生まれ変わる事ができたら
水瀬伊織
もしも、また巡り会う事ができたら
水瀬伊織
アタシを………水瀬伊織を………
水瀬伊織
もう一度、プロデュースしてもらえますか?
水瀬伊織
…………それだけっ。
水瀬伊織
そろそろ切るわ。それじゃあね。元気でやりなさいよ?
水瀬伊織
みんなによろしくね。
水瀬伊織
………好きよ。
水瀬伊織
………好きよ。プロデューサー。
水瀬伊織
……………いいえ、
水瀬伊織
愛してるわ。
水瀬伊織
愛してるわ。あなた……。
水瀬伊織
愛してるわ。あなた……。さよなら。
(台詞数: 45)