深緑の喫茶店へようこそ
BGM
bitter sweet
脚本家
親衛隊
投稿日時
2014-10-10 17:52:47

脚本家コメント
原案2です。後にシリーズ化しました。
最終話とタイトル酷似気にしない。内容も然り。
深緑の思い出
http://m.ip.bn765.com/app/index.php/drama_theater/info/uid/1300000000000031424/seq/372

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北沢志保
またひとつ、季節が巡って過ごしやすくなりました。
北沢志保
辺りの木々も色めいて、いよいよ本格的に秋の到来です。
北沢志保
ここは、とある森の中にある人気のない喫茶店。
北沢志保
初めて袖を通した冬の制服。似合ってる……かな?
北沢志保
カランカランとドアに付いたベルの音。
北沢志保
あ、いらっしゃいませ。
水瀬伊織
はいはい。いらっしゃいました。
北沢志保
ですよね、はぁ……。
水瀬伊織
はいそこ、ため息つかない。お客さん来ないわよ。
北沢志保
少なくとも、私がここに入ってから誰も来てないんですが。
水瀬伊織
あら、鳥が来るじゃない。
北沢志保
鳥はお金払ってくれませんよ。
水瀬伊織
あと裏口に猫も来るわね。
北沢志保
それはまあ、別にいいですけれど。
北沢志保
……。
北沢志保
じゃなくてっ、何処に行ってたんですか。お店放り出して。
水瀬伊織
今日は伊織店長特製の新作スイーツを作る為の買い出し。はい、チョコレート。
北沢志保
要らないです。仕事中…んぐっ。
北沢志保
あ……おいし。
水瀬伊織
でしょ?結構お高いんだから。
水瀬伊織
カランカラン。
北沢志保
あ…。
水瀬伊織
あ…。
北沢志保
い、いらっしゃいまっ!
北沢志保
〜〜〜〜っ!
水瀬伊織
あら、こんにちは、いらっしゃいませ。
水瀬伊織
そこで舌噛んだ子が、今すぐご注文を聞きに行くから少し待っててね。
水瀬伊織
席はどこでもご自由に、でも窓際がオススメね。
水瀬伊織
メニューはないけど大抵何でも作れるわ。にひひっ。
北沢志保
〜〜〜〜っ!
北沢志保
……そんな感じで、私の最初は大失敗。
北沢志保
けれど、あの時のお客さん、今では立派な常連さんなんです。
北沢志保
独特、というか異様な雰囲気が気に入ってくれたようで、
北沢志保
今も店長の新作メニューの餌食……じゃなくて味見役になっています。
北沢志保
ふふ。
北沢志保
そんな日々を繰り返してまたひとつ、季節が巡りました。
北沢志保
辺りの木々も色めいて、いよいよ本格的に秋の到来です。
北沢志保
ここは、とある森の中にある喫茶店。
北沢志保
何度も袖を通した冬の制服。やっぱり似合ってない……かな?
北沢志保
あの日、この業務日誌に綴った1ページ。
北沢志保
今でも忘れない大切な宝物。
北沢志保
カランカラン。
北沢志保
あ…。
北沢志保
いらっしゃいませ。お客さま。
北沢志保
空いているお席にご自由にどうぞ。
北沢志保
けれど窓際がオススメです。
北沢志保
メニューはありませんが、大抵の物はご用意できます。
北沢志保
どれも美味しいんですよ。

(台詞数: 48)