四条貴音
……とまあ、これで全員揃ったわけですね。そろそろ始めましょう。
ジュリア
……
横山奈緒
全員?出場校は8つのはずやろ。何人か足りんようやけど。
四条貴音
今来ていない方からは、ちゃんと委任状が届いていますよ。これから話をするのに問題無しです。
横山奈緒
委任状ね……余裕なもんやな。こんな大事な会議をブッチするとか、さぞ大切な用があるんやろな。
四条貴音
例えばこの学校の探偵部は初等部からの出場です。今日はたまたま遠足だったそうで。
横山奈緒
初等部ぅ?そんなちっこい子と争わなあかんの?冗談やろ。
ジュリア
そのちっこい子は予選を勝ち抜いて来てる。油断してるとまた足元を掬われるぞ。
横山奈緒
……なんや、あんた喋れたんか。名物部長さんがいなくなって落ち込んでるか思ったわ。
ジュリア
……
四条貴音
あと、こちらの学校は依頼が入ったようで手が離せないようです。
横山奈緒
それや!あいつがおらんと思っててん!依頼なんか他の奴に任せればええのに。
横山奈緒
って、そういえばあの部活にはあいつしか戦力がおらんのやっけ?
四条貴音
私も、お二人の仲良しな様を見ることができず残念です。
横山奈緒
はあっ?仲良いように見えるか?あいつには借りがあるだけや!
四条貴音
おや、借りとはもしや。
横山奈緒
勿論この私を一回戦負けさした事!あんな目に合わされて黙ってられるかって。
ジュリア
いや、それは普通にお前が弱かっただけでは。
横山奈緒
いや、そんなん言うたらそれはそうやねんけど。でも一回戦で当たるのはちゃうやん。
四条貴音
彼女も、流星のごとく現れましたものね。私達強豪校を脅かす存在になりました。
横山奈緒
その割に嬉しそうやな。
四条貴音
去年はおかげさまで、久々に一位を取ることが出来ましたからね。
横山奈緒
くじ運良かっただけやろ。
ジュリア
もう一つは?
四条貴音
……どうされました?
ジュリア
来ていない学校がもう一つ、それはどこだ?
四条貴音
この学校です、特に理由は聞いていませんが、委任状が来ました。
横山奈緒
……また知らんとこやな。
ジュリア
……。
横山奈緒
知らん学校やったらどうせそないに強ないやろ楽ちん楽ちん!
横山奈緒
とも言い切られへんよなあ。去年のアレがあるからなあ。
四条貴音
そろそろ、勢力図が塗り替えられるときなのかもしれませんよ。
横山奈緒
……冗談じゃ、ないよなあ。
四条貴音
さて、それではそろそろお夕飯を持ってこさせましょう。
横山奈緒
あれ、色々決めなあかん事あるんちゃうん?
四条貴音
食べながらで良いでしょう。
横山奈緒
ええんかなぁ?
四条貴音
私の方にも依頼はたくさん来ているのです。それを他の方にまかせてまでここにいるのは。
四条貴音
全てでぃなーの為に他なりません!
横山奈緒
はいはい分かりました食べましょう食べましょう!
四条貴音
さて、ここから……少し真面目な話です。
横山奈緒
ふざけとったのはあんただけやけどな。
四条貴音
あやふやな情報ではあるのですが、もしかしたら。この大会、邪魔されるかもしれません。
ジュリア
……それは去年と同じような奴らか。
四条貴音
おそらくは。
横山奈緒
……うわあ。暇やなああの人らも。
横山奈緒
でも別に問題無いやろ。そう言うのを超えてこその探偵とちゃうん?
横山奈緒
障害の内に入らんやろ。そんなん。
四条貴音
と、一回戦負けの方が申しております。
横山奈緒
……
(台詞数: 50)