七尾百合子
こんばんは、ワトソン諸君!
七尾百合子
七つのしっぽがある脳細胞を持つ女、名探偵七尾百合子です。
横山奈緒
貴音、誕生日おめでとう!
四条貴音
奈緒。祝いの言葉、ありがとうございます。
七尾百合子
今回の謎はこちら!
七尾百合子
ババン!
七尾百合子
隠された卑しい欲望を探し出せ!
横山奈緒
相変わらず、漫談みたいなことやっとるな、百合子は。
四条貴音
ふふ、これもまたあいどるの姿のひとつでしょう。
七尾百合子
今日は1月21日。
七尾百合子
そう!四条貴音さんの誕生日です!
七尾百合子
バースデーライブには多くの世代が集まり、ミステリアスなステージを堪能しました。
横山奈緒
ホンマ貴音のステージは何ていうか雰囲気が凄いよな。どうやっとるん。
四条貴音
ふふっ、私は何も特別なことはしておりませんよ。
七尾百合子
貴音さんのライブに事務所からは、千早さん、歩さん、可憐さんの3人がお祝いに集まりました。
七尾百合子
千早さんは心のこもったプレゼントを、
七尾百合子
歩さんはダンスへのお誘いを
七尾百合子
そして、可憐さんは貴音さんへの憧れとも取れる言葉を贈りました。
七尾百合子
しかし、ワトソン諸君はここであることに気付くのではないでしょうか。
横山奈緒
……響がおらへんとかか?
四条貴音
響には明日祝ってもらう約束をしている故……。
七尾百合子
プレゼントといえば、相手が喜ぶものを贈ります。そして、貴音さんの好物といえば……
七尾百合子
そう、ラーメンです!誰もラーメンを贈っていないのです!これを謎と言わずなんと言いましょう!
横山奈緒
(……千早のは、貴音の喜び方からすればラーメンと違うっぽいもんな)
七尾百合子
なぜこのようなことが起きたのか。これにはある男の卑しい執念が隠されているのです!
七尾百合子
デデドン!
四条貴音
な、奈緒……卑しい執念とは、その、妖の類がこの辺りにいるということでしょうか。
横山奈緒
あー、多分やけど、ちゃうと思う。最後まで聞いとったら分かると思うで。
七尾百合子
ある男、ここでは仮にPとしましょう。なぜPはこのような策を弄したのでしょう。
七尾百合子
ここで名探偵の鉄則その6!想像は現実を越えて!
七尾百合子
もし、ラーメンを貴音さんに贈ったらどうなるでしょう。そう、貴音さんは大いに喜ぶでしょう。
七尾百合子
それを3人に贈らせないとなると……そう!Pこそがラーメンを贈りたかった。
七尾百合子
つまり、Pはラーメンを貰って喜ぶ貴音さんの顔を独り占めしたかったのです!
七尾百合子
じゃじゃーん!!
七尾百合子
そんなことも露知らず、貴音さんはPに呼ばれてライブ会場の外へ出ます。
七尾百合子
そこで渡された花束は「白と淡い紫のシンビジウム」花言葉は「高貴な美人」
七尾百合子
Pは「高貴な美人」である貴音さんの幸せをを卑賎な欲望で奪い取ったのです……
四条貴音
なんと……ラーメンがなかったのはやはりプロデューサーのせいでしたか!
七尾百合子
心当たりがあったんですね、タカネーティ教授!
横山奈緒
あー、教授ってとこにもツッコミたいけど、プロデューサーからの伝言や。
横山奈緒
『貴音、約束だからな』ですって。
四条貴音
くっ……なんといけずな。
横山奈緒
まっ、健康のためですから少しは我慢したほうがええよ。
七尾百合子
結構、惜しかったんだ、私の推理……!
横山奈緒
肝心の根拠がボロボロやけどな。
七尾百合子
ぐ、ぐぬぬ……
七尾百合子
め、名探偵七尾百合子!七つのしっぽの脳細胞に解けない謎はない!続く!
(台詞数: 47)