真壁瑞希
ベケベンベンベンベンベケベケ♪
真壁瑞希
一つ話にお付き合いください。
真壁瑞希
最近はめっきりと寒くなり、秋も本番。温かい食べ物が恋しくなります。
真壁瑞希
先日、横山さんとコンビニに寄って、劇場の皆さんにおでんを買う機会がありました。
真壁瑞希
出汁の中をのぞきこむと、ごろごろと玉子が。足りるかなと思い数えてみました。
真壁瑞希
しかし、バラバラな玉子は数えづらく、どこまで数えたか分からなくなります。
真壁瑞希
そんな私に横山さんはこうアドバイスしてくれました
真壁瑞希
「瑞希、こういうときはな、ぜぇんぶ頼んだらええねん」
真壁瑞希
……しばらく玉子は見たくないです。ぶるぶる。
真壁瑞希
今日のお話は、数え間違いに関するお話です。
真壁瑞希
ある日の仕事終わり、プロデューサーは四条さんと晩御飯へ出かけました。
四条貴音
まこと、美味でございました。
真壁瑞希
満面の笑みの白銀の女王の前には幾重にも重ねられた丼。さすがのプロデューサーも呆れ顔です。
真壁瑞希
そこでプロデューサーはこう提案したのです。
四条貴音
なんと!?10杯までしかごちそうしていただけないと!
真壁瑞希
当惑する四条さんをよそに、プロデューサーは丼を数え始めます。
真壁瑞希
ひとーつ、ふたーつ、みーっつ、よーっつ、いつーつ、むーっつ、ななーつ
四条貴音
プロデューサー、今、何時でしょうか?
真壁瑞希
時計を見ると短い針は3を指しています。
四条貴音
なるほど。失礼いたしました。続けてください。
真壁瑞希
よーっつ、いつーつ、むーっつ、ななーつ、やーっつ、ここのーつ、とお!
四条貴音
おや、ちょうど10杯のようですね。ごちそうになります。
真壁瑞希
なんと四条さんはプロデューサーが数えている最中に時間を聞き数え間違いを引き起こしたのです。
真壁瑞希
こうして四条さんは懐を温かくして帰っていきました。
真壁瑞希
しかし、それを陰から除く不気味な影が……
佐竹美奈子
なるほどー、貴音ちゃんは賢いなー。
佐竹美奈子
あれ?もしかして、これを使えば……
佐竹美奈子
……わっほーい、いいこと思いついちゃった!
真壁瑞希
次の日、プロデューサーは佐竹さんに呼び出されます。
佐竹美奈子
プロデューサーさん、私からの感謝の気持ちです。受け取ってください!
真壁瑞希
手に渡されたのは何の変哲もない木製のお椀とお箸。
佐竹美奈子
私の感謝の「わんこそば」受け取ってくださいね!
真壁瑞希
プロデューサーが言葉を発するよりも早く、お椀にそばがつぎ込まれます。
佐竹美奈子
はい、じゃんじゃん!はい、じゃんじゃん
真壁瑞希
勢いに飲まれてどんどんと口に運んでいましたが、とうとう手が止まってしまいました。
佐竹美奈子
もう、限界ですか?まだ全然食べてないですよ?数えてみてください。
真壁瑞希
満腹で朦朧とする意識のなか、プロデューサーはお椀を数え始めます。
真壁瑞希
ひとーつ、ふたーつ、みーっつ、よーっつ、いつーつ、むーっつ、ななーつ……
真壁瑞希
……さんじゅういーち、さんじゅうにー、さんじゅうさーん
佐竹美奈子
プロデューサー?今何時ですか?
真壁瑞希
……みーっつ、よーっつ、いつーつ
真壁瑞希
……さんじゅういーち、さんじゅうにー、さんじゅうさーん
佐竹美奈子
プロデューサー!今何時ですか!!
真壁瑞希
……みーっつ、よーっつ、いつーつ
佐竹美奈子
(プロデューサー!!いっぱいいーっぱい食べられますね。永遠に!)
真壁瑞希
……ペコリ
真壁瑞希
(パチパチパチパチパチ
(台詞数: 47)