四条貴音
ではとりあえず、全ての品を一通りお願いします。
福田のり子
はーいかしこまりー
福田のり子
はーいかしこまりーって四条さんとこの貴音さんじゃん!なんでここに!
四条貴音
そう言う貴女は塔仕えの科学者の一人ではありませんか。そちらこそ何故ここで給仕を?
福田のり子
ちょっと懐が寂しくなってバイトを……
四条貴音
はて……塔に関わる仕事はそちらの界隈でも世界最高峰。
四条貴音
貴女方にも常軌を逸したお金が出ているはずですが。
福田のり子
あんなお金見たら誰だって研究に注ぎ込むって!ちなみにアタシは科学者でなく技術者ですよ。
四条貴音
仕事で得たお金を仕事に使うのですか?本当にあなた達は良くわかりませんね。
福田のり子
て言うか、そちらも何でこんな庶民カフェーに居るんですか?塔の方行ったら関係者用の食堂が……
四条貴音
あそこはちょっと食べ過ぎただけで怒るいけず屋さんなので、あまり顔を出せないんですよ。
福田のり子
あー、そういうの煩そうですもんねー。塔の人達って。
二階堂千鶴
あら、貴音さん。ごきげんよう。
四条貴音
あら、今日はよく知り合いに会いますね。
福田のり子
あー!あなたは!
二階堂千鶴
あら、わたくしをご存知とはセンスありますわね。
福田のり子
スポンサー軍団の中でいっつも一人で浮いてる人だー!
二階堂千鶴
……それは言わないお約束ですわ。
二階堂千鶴
あ、そう言うあなたは科学者一味の……
福田のり子
技術者!メカニック!
四条貴音
二階堂様はどうしてこちらへ?
二階堂千鶴
それはその……お金持ちの中にいるのが居心地悪くて……。
福田のり子
あー分かります分かります!他の人たちなんかいけ好かない感ありますよねー。
四条貴音
さて、早く食べて塔の方に戻らないと、今日は待ちに待った主様の演説の日です。
福田のり子
……アタシはお腹とか痛くて欠席って事で……。
四条貴音
はて、あなたも他の科学者の様に主様が苦手なのですか?
福田のり子
いや、女神さま自体は別に嫌いとかじゃ無いんですけど……あと技術者です。
二階堂千鶴
君臨するためには民の前に姿を見せなければならないのですよ。
福田のり子
いや、でもあの人話下手すぎじゃないですか?いつも特に話すことないからすぐ関係ない話なるし!
福田のり子
最終的にほぼほぼたい焼きの話するじゃないですか!毎回!あの演説要るんですか?
四条貴音
まあ、そういう姿が魅力的なのではありませんか。
二階堂千鶴
本当に貴音は女神様が好きですのね。
四条貴音
それはもう、この星を救った英雄ですから。今生きている生命は全て主様によって成っているのです
福田のり子
……。
二階堂千鶴
科学者さん、何か言いたげですわね。でもその言葉は飲み込んだ方が良いと思いますよ。
福田のり子
え、それはどういう……。(技術者)
二階堂千鶴
あの塔が冗談みたいな高さまで積み上がっているのは信仰によって支えられているからです。
福田のり子
……なるほど。
四条貴音
いえ、私に遠慮する必要はありませんよ。お二方。
四条貴音
塔の中でもお金持ちと白衣の人とは主様が苦手、という事は存じております。
四条貴音
確かに信じ難い存在ですから。しかしそれでも、あなた達を含む多くの人間が塔の下に集まるのは、
四条貴音
心の奥底で、あの方に惹かれているからではないでしょう。あなた方も覚えがあるのでは?
福田のり子
……。
二階堂千鶴
……。
福田のり子
あ、そういえば!塔のリケジョ連中でもいますよ!女神派の人!
二階堂千鶴
あら、それは面白いですわね。わたくしの知っている方でしょうか。
福田のり子
一番賢いグループの子なんですけど、なんか前に女神さまに会ったことあるらしくて。
福田のり子
その子が言うにはなんと!女神さまの友達第一号だとかなんとか!
四条貴音
……友達。それは意外ですね。
四条貴音
私が最初だと思っていたのですが。
(台詞数: 50)