お姫さまの望むものは
BGM
恋花
脚本家
湊P
投稿日時
2016-01-21 19:40:33

脚本家コメント
貴音ぇ!誕生日おめでとう!
副業でドラマが書けないかもしれなかったので少しヒヤヒヤしてました。
しかし貴音の誕生日をすっかり忘れてて少し前にも貴音のドラマを書いてるんだよなぁ。
リアフレにも指摘されて少し反省
…さて、副業に戻るか

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四条貴音
「ラーメンだろう?」
四条貴音
…頭を叩かれた
四条貴音
「…あなた様が普段私をどのように見ているのかがよく分かりました」
四条貴音
ぷくぅと片方だけ頬を膨らませる、なんともレアな表情のお姫さまが俺の前にいた
四条貴音
このままその珍しい顔を眺めていても良いのだが、後々不味いことになりそうなので…
四条貴音
「っ!?」
四条貴音
ポンと頭に手を置いてみた
四条貴音
流石にこれは予想外だったようで、一瞬呆けたあと…
四条貴音
あわあわと慌てた様子を見せてくれるお姫さま
四条貴音
「あ、あの…これは少々予想外といいますか、恥ずかしいといいますか…」
四条貴音
いつも大人びた雰囲気を纏う彼女に対してのこの行動。彼女の意表を突くのは成功のようだ
四条貴音
そのまま彼女の綺麗な銀髪を優しく撫でてみる
四条貴音
絹のように美しく、さらさらと流れてとても心地よい髪の感触にしばし夢中になっていたようだ
四条貴音
いつの間にか彼女の表情は変わっていて、静かに俺の手を受け入れてくれているようだ
四条貴音
目を細め、何処となく気持ち良さそうにしている
四条貴音
そっと手を離すと、一瞬名残惜しそうな表情を…
四条貴音
「ん、んんっ!いいですかあなた様?女性の髪を軽々しく触れるのは…」
四条貴音
「じゃあ今後一切やらないでおこうかな?」
四条貴音
「…あなた様はいけずです」
四条貴音
そろそろからかうのは止めにしようかと思い、話題を変えてみる
四条貴音
「その手袋、早速着けてくれてるんだな」
四条貴音
そう、今彼女が着けている手袋は先程俺が誕生日プレゼントとして贈ったものである
四条貴音
「えぇ、とても暖かいです」
四条貴音
そう嬉しそうに言ってくれるのなら、悩んで選んだ甲斐があったというものだ
四条貴音
「ですがあなた様?」
四条貴音
あぁ、分かっている
四条貴音
「今日の私は少々欲張りなのですよ?」
四条貴音
『もう1つプレゼントが欲しい』
四条貴音
いつも我が儘を言わない彼女にしては珍しい言葉だった
四条貴音
しかも彼女が何を求めているかは此方が考えるというおまけ付きである
四条貴音
「さぁ、あなた様?」
四条貴音
そして俺の口から咄嗟に出た答えは…
四条貴音
「よし、俺のオススメの店に行ってディナーデートと洒落こもうか」
四条貴音
…我ながら安直な答えだった
四条貴音
不味いと思いつつも、彼女の顔を恐る恐る見ると…
四条貴音
「ええ、ええ!とても楽しみです!」
四条貴音
…とてもご満悦な様子だった
四条貴音
そんな現金な彼女を見て、俺は思わず…
四条貴音
「はは、流石に食べ物の魅力には敵わないか」と口にする
四条貴音
すると彼女はピタッと足を止める
四条貴音
そんな彼女の様子に疑問を抱いていると、彼女はくるっと此方を振り返り一言、こう呟いた
四条貴音
「…あなた様とだから、ですよ?」
四条貴音
今度は此方が驚かされる番だった
四条貴音
「ふふっ、さぁ参りましょう」
四条貴音
俺の手を取り、上機嫌な様子で彼女は歩きだす
四条貴音
今や誰もが認める、我が事務所が誇るトップアイドル
四条貴音
品があり、何処か謎めいたところがある彼女
四条貴音
大人びた女性だと思いきや、食べ物のことになると少し人が変わる彼女
四条貴音
そしてもちろん綺麗で美人なのだがそれ以上に…
四条貴音
とても可愛らしく、俺の愛しいお姫さまである

(台詞数: 50)