春日未来
(………こっそり)
春日未来
(こそこそ………)
春日未来
(パクッ)んー、おいしー♪
春日未来
もう一つだけ………
春日未来
(パクッ)ん〜♪
四条貴音
これは真、美味ですね。
春日未来
………
四条貴音
………
春日未来
たっ、貴音さん!?
四条貴音
静かに。落ち着きなさい、春日未来。
春日未来
あぅ………ごめんなさい。私、どうしてもお腹が空いて………。
四条貴音
大丈夫ですよ、春日未来。
四条貴音
あなたが目覚める前に、私も食しておりましたから。
春日未来
え?貴音さんも食べていたんですか?
四条貴音
ええ。ですから、私達は共犯者。すなわち同士なのです。
四条貴音
心配せずとも、律子嬢に密告することなどありません。
春日未来
貴音さん………!
四条貴音
これは2人だけのとっぷしーくれっと、ですよ?
我那覇響
他に誰も起きていなければなー。
四条貴音
おや、響?あなたも眠れないのですか?ではこちらで共に月を眺め………
我那覇響
誤魔化そうとしても無駄だぞ。自分、ちゃんと見てたからな。
四条貴音
食は人の本能です。何かいけないことでも?
我那覇響
それ、お供えものだから。
春日未来
(ど、どうしましょう、貴音さん!)
四条貴音
(心配いりません。私に策があります。)
四条貴音
………響。
四条貴音
たしかにこの団子はお供えものです。ですが響、あの月を御覧なさい。
我那覇響
月………?
四条貴音
あの光から、あなたは怒りを感じますか?お供えものを食べられた怒りを。
我那覇響
それは別に………怒ってるようにはみえないけど。
四条貴音
そう。つまりはそういうことなのです。
四条貴音
私達は月から許しを得た上で、この団子を食していたのです。
四条貴音
ですから、私達は何も責められるようなことは………
我那覇響
うん。じゃあお月さまの代わりに、律子に怒ってもらうね。
四条貴音
……響にしてはしぶといですね。かくなる上は………!
我那覇響
え?貴音、今なんて言っ…
四条貴音
はっ!!
我那覇響
(パクッ)もが!?
四条貴音
さあ、響も召し上がれ。(グイグイ)
我那覇響
もがもが………きゅう。
春日未来
えーっと………貴音さん?響さん、大丈夫なんですか?
春日未来
お団子咥えたまま気絶しているんですけど………?
四条貴音
問題ありません。響は強い子ですから。
我那覇響
ーーー翌朝
我那覇響
うぎゃー!違うんだってば律子!自分は食べてないぞ!
我那覇響
いや、たしかに食べたけど、食べてなくて………もう自分でも分かんないぞー!
春日未来
………あのう、貴音さん。
四条貴音
少し、気の毒なことになりましたね。
四条貴音
………後でらぁめんをご馳走することにしましょう。
(台詞数: 49)