四条貴音
(はて…休日に誘われ、遊園地に赴いたは良いものの…。)
四条貴音
(人混みに飲まれはぐれてしまいました…困りましたね…。)
四条貴音
(おや、あそこの風船を持った着ぐるみの御仁…この園の方でしょうか。)
四条貴音
(…カエルの着ぐるみ…いつかの料理番組を思い出しますね。)
四条貴音
もし?そこな御仁、お尋ねしたいのですが…。
四条貴音
(応えた声はあどけなさの残る少年のものでした。言葉遣いも拙く感じられます。)
四条貴音
(ですが、拙いながらも笑顔が着ぐるみ越しに伝わる声で、彼は道を教えてくれました。)
四条貴音
…ありがとうございます。真、助かりました。感謝致します。
四条貴音
まだ日本語にも慣れないでしょうに、一所懸命に伝えようとする気持ち、伝わりましたよ。
四条貴音
─え?ボク、うみのむこう、来た。お姉さん、なんでわかる?
四条貴音
はい、私、直感には少々自負がありますゆえ。
四条貴音
─すごい!ボク、見習う!見習えばアイドル、もっとうまくできる思う!!
四条貴音
あいどる…貴方は、アイドルなのですか?
四条貴音
─うん!ボク、ピエール!恭二、みのり、プロデューサーさんと、アイドルしてる!
四条貴音
なんと、まあ…ふふ、奇遇ですね。
四条貴音
─きぐう?お姉さんも、着ぐるみ?
四条貴音
いえ、着ぐるみではなく…私もアイドルをしているのです。
四条貴音
じいや、郷里の民…私を待つ古都の皆の為に、日々努力しております。
四条貴音
─…ボクも!国のみんな、笑顔にする!そのために、アイドルでみんな、笑顔にする!
四条貴音
国の、皆を…ですか?
四条貴音
─うん、ボクの国、毎日悲しみ。みんな笑顔、忘れてしまう。
四条貴音
─だからボク、アイドルで笑顔、たくさんつくる!国のみんな、幸せにしたい!
四条貴音
そうなのですか…大きな志をお立てなのですね。真、尊く思います。
四条貴音
─こころをたてる?たっとくおもう??お姉さん、難しい言葉、知ってるね!
四条貴音
そうでしょうか…路子にも先頃言われましたね。改善するよう努めるべきでしょうか。
四条貴音
─みちこ?お姉さんのトモダチ?
四条貴音
はい、同じくアイドルをしている…はっ、そうです!
四条貴音
今、その路子とはぐれてしまったがゆえ、貴方に道を尋ねたのでした。早く向かわなくては…。
四条貴音
─うん!トモダチ、きっと待ってる!広場、みんな集まるよ!
四条貴音
はい、ありがとうございます。では、失礼致します…。
四条貴音
─あっ、待って!はい、これ!
四条貴音
─風船、あげる!ふたつぷかぷか、トモダチとぷかぷか、楽しいよ!
四条貴音
…ありがとうございます、ぴえーる。
四条貴音
あなたの民にも、幸せが届くことを、心から願います。
四条貴音
─うん!お姉さんも、キョーリの幸せ、頑張ってね!
四条貴音
…四条貴音、と申します。以後、お見知り置きを。
四条貴音
─うん!シジョータカネ、ばいばい!幸せ、一緒に頑張ろう!!
四条貴音
はい、互いに使命を全うできるよう、尽力致しましょう…!
四条貴音
─シメージンリョク!わかった!やふー!!
四条貴音
…ふふ、真、愉快なひとときでした。
四条貴音
路子ともこの風船と共に、分かち合いたい思い出ですね。うふふ…♪
(台詞数: 41)