四条貴音
(後で、とっておきの甘味を差し上げましょう。)
ロコ
(ホントですか!?……えへへっ。)
ロコ
……タカネ?なんでスイーツを食べるのに、わざわざルーフトップに来たんですか?
四条貴音
良いではありませんか。小春日和とは言いませんが、冴える風の中での休息もまた一興です。
ロコ
タカネのフィーリングは、ロコにはマチュアーでアンダースタンドしにくいです。
ロコ
でも確かに、オープンスペースでのブレイクもいいですね!インスピレーションが湧くかも!
四条貴音
では伴田路子、約束の甘味です。
ロコ
……やっぱりでしたけど、ロコのことはロコって呼んでほしいです。
ロコ
……ファンシーなラッピングですね!これはキャンディですか?それともスカッチ?
四条貴音
私には、洋風の菓子の名前は難しいのですが……
ロコ
あ……ええと、持つとソフトですね。ソフトキャンディですか?
四条貴音
……ですから、洋風の菓子には馴染みがないのです。
ロコ
………スイーツに馴染みがないのに、とっておきのスイーツなんですか?一体……
ロコ
……
ロコ
……タカネ?このホワイティでオイリーなマテリアルは、何ですか?
四条貴音
……
四条貴音
……脂身です!
ロコ
……
四条貴音
そも「甘み」とは、脂の旨味にほかなりません。
四条貴音
ゆえ、とっておきの甘味とは、純然なる脂身のことなのです。
ロコ
……ロコ、なんかヘドイックが痛くなってきました。
ロコ
……あの、タカネの家ではみんなこれをイートしてるんですか?
四条貴音
いえ。私が四条の家を出たあと、この究極の甘味を知りました。
四条貴音
私には妹達もおりますが……私が見出した『秘密の境地』は、私が独り占めしているものです。
四条貴音
ですから、伴田路子はこの秘密を共有する、初めての『妹』のようなものです。
ロコ
……あの、タカネ?ロコを『妹』と思ってくれるなら……
ロコ
……せめて、ファミリーネーム……ええと、名字は呼ばないでくれませんか?
四条貴音
……それもそうですね。心得ました。
四条貴音
……
四条貴音
……人間誰しも、弱いものです。それをそのまま表すか、隠してしまうかの違いがあるだけです。
四条貴音
我らがリーダー、可憐は前者。素直であり、なおかつひたむきで有るからこそ支えられています。
四条貴音
貴女は気丈に振る舞い、孤独も構わないと言わんばかりですが、寂しさは表してもいいのですよ。
四条貴音
私達はいま、志を一にして高みを目指しています。仲間に甘えていいのですよ……ろこ。
ロコ
……
ロコ
本当はロコ、みんながサポートしてくれるカレンが羨ましいです。
ロコ
……でも、ロコがそれをスピークしたら、ARRIVEがブレイクアパートしちゃうかもって……
四条貴音
……では、ろこの思いは今暫くは、ここの二人の秘密としましょう。
四条貴音
……ろこがどうしても行き詰まったら明かしますが、それまでは口外しません。
ロコ
……タカネ、サンキューです。
四条貴音
では、私がろこの秘密を受け止めたところで……ろこも私の『秘密』を受け入れてください。
ロコ
……ううっ、インプレッシブなトークでエンドしそうだったのに。……トゥーオイリーです。
(台詞数: 41)